虫歯になって歯が痛むとき、すぐに治療を受けられない場合は応急処置で痛みを和らげることになるでしょう。
痛みを和らげるにはいくつかの方法がありますが、中でも手軽なのは塩水でうがいをするという方法です。
塩水で虫歯の痛みが緩和されるのは、何が原因なのでしょうか?
塩水で痛みが緩和されるのは何故?
虫歯が痛むときの応急処置の1つに、塩水でうがいをするという方法があります。
塩水で痛みが緩和されるのはなぜでしょうか?
うがいをすることで、虫歯に染みてむしろ痛みが増えるのではないかと心配する人もいるかもしれません。
しかし、塩水でうがいをした場合は菌を減らすことができます。
単に水でうがいをするよりも、塩の殺菌効果によって虫歯の原因菌の活動を抑制できるため、応急処置として役立つでしょう。
また、塩水だけではなく、イソジンのような殺菌効果があるものを使用してうがいをしても、痛みを和らげることができます。
塩水以外の虫歯の応急処置
虫歯が痛むとき、塩水でうがいをする以外にどのような応急処置の方法があるでしょうか?
まず挙げられるのが、虫歯の原因となっている食べかすを除去するという方法です。
歯と歯の間や歯と歯茎との境目に詰まっていないかをよく観察しましょう。
食べかすが付着していると、刺激となって歯が痛みやすくなるため、食後は丁寧に食べかすを取り除いてください。
歯茎が痛む場合には炎症によって腫れている可能性があります。
その際、歯と歯茎の間に歯垢が溜まっていることが原因というケースもあります。
歯垢の中に溜まった細菌が歯茎に炎症を起こしているため、歯垢を取り除く際に痛みが少ないよう、やさしく磨きましょう。
歯がズキズキと痛んでいる場合には、濡れたタオルを用意して頬の上から当て、冷やすと痛みが和らぎます。
神経が過敏になっているため、落ち着かせることで痛みの緩和に期待できるでしょう。
ただし、氷や保冷剤などを使用して急激に冷やしたり、歯を直接冷やしたりすると逆効果になってしまいます。
また、鎮痛効果や解熱効果がある薬品を服用するのも一つの方法です。
仕事中や就寝中など、すぐに歯科医院を受診できないタイミングで歯が痛くなった場合には、痛み止めを服用してください。
ドラッグストアなどで売られているため、一時的に痛みを抑えたい場合には使用するとよいでしょう。
いずれの方法も、歯や歯茎の痛みを一時的に抑える方法です。
痛みを根本からなくすためには、歯科医院で診察を受けて治療することが大切です。
まとめ
歯が痛むときは、塩水でうがいをすると緩和されるといわれていますが、その理由として、塩の殺菌効果が挙げられます。
塩には殺菌効果があり、うがいをすることで口内の虫歯の原因菌の働きを抑制することができ、虫歯の進行を抑えることが可能です。
他にも、食べかすを除去したり痛むところを冷やしたり、あるいは市販の痛み止めを服用したりすることで痛みを和らげることができるでしょう。
なお、いずれの方法も一時的に痛みが緩和されますが、根本的な解決にはなりません。
痛みが起きないようにするには、歯科医院できちんと治療を受けましょう。