インプラント治療を受けると、インプラントの周囲に炎症が起こるインプラント周囲炎が起こる可能性があります。
インプラントを失う原因にもなるため、予防するに越したことはありません。
そのためには、具体的にどうすればよいのでしょうか?
インプラント周囲炎の予防法について解説します。
インプラント周囲炎の予防法
インプラント周囲炎とは、インプラントが埋入されている歯茎の周囲で炎症が起こった状態のことをいいます。
炎症が粘膜だけに限られている段階では治療を受けることで改善されますが、悪化すると元の状態には戻らなくなるでしょう。
特に、歯肉や歯槽骨は破壊されると再生が難しいため、しっかりと予防して発症させないことが肝要です。
予防法として、毎日の徹底的な歯磨きにより、プラークコントロールすることがまず挙げられます。
また、発症リスクを高める要因を少なくすることも予防のために重要です。
そのためにも、リスクファクターを理解しましょう。
歯周病や貧血、糖尿病などが主なリスクファクターとなるため、症状がみられる場合はしっかりと処置を行い、喫煙習慣がある場合は生活習慣を見直す必要があります。
メンテナンスの重要性
インプラント治療を受けた後は定期メンテナンスを受ける必要があります。
メンテナンスもインプラント周囲炎の予防になるため、重要です。
インプラントのメンテナンスを受ける場合、さまざまな検査を行うことになるため、異常をすぐに発見できるでしょう。
検査の内容として、まず挙げられるのがレントゲン検査です。
ほかに唾液検査を行い、細菌がどのくらい増えているかもチェックします。
口内をチェックして、歯肉の腫れや膿が出ていないか、インプラント体がぐらぐらしていないか、口腔内が清潔に保たれているかも確認するでしょう。
口腔内の清掃状況が不十分な場合には、歯磨き指導を行ってすみずみまで磨けるようにアドバイスします。
天然歯に虫歯や歯周病の予防が必要なのと同じく、インプラントにもインプラント周囲炎の予防が必要です。
インプラント周囲炎を予防することでインプラントを長く保つことができます。
普段からプラークコントロールを行い、リスク対策の重要性を理解したうえで適切な対処をしなければなりません。
インプラント周囲炎は早い段階で治療することが大切です。
早期治療により重症化を防げるため、メンテナンスをしっかりと行いましょう。
まとめ
インプラントの周囲に炎症が起こることをインプラント周囲炎といいます。
インプラント周囲炎が悪化するとインプラントを失うリスクがあるため、きちんと予防しなければなりません。
予防法としては主に、プラークコントロールとリスクファクターの把握、予防などが挙げられます。
また、定期メンテナンスを受けることで口内のチェックしてもらえて予防となるため、忘れずにメンテナンスを受けましょう。