
歯磨きは毎日するに越したことはありません。
しかし、疲れていたり忙しかったりすると、面倒になってしまう人もいるのではないでしょうか?
「せめてうがいだけでもしよう」と思うかもしれませんが、うがいだけでも歯をきれいにする効果はあるのでしょうか?
今回は、うがいだけでも歯をきれいにできるのか、解説します。
うがいをするだけで効果はある?
歯磨きでは歯ブラシを使用し、歯に付着している汚れを落とします。
さまざまな事情で歯磨きができないときに、うがいをすることで歯をきれいにする効果が得られるのでしょうか?
うがいをするだけの場合、歯磨きほどしっかりとした効果はありません。
しかし、何もしないよりはずっとマシであるといえます。
なぜなら、うがいをすることで口内の汚れを洗い流すことができるからです。
糖分や食べかすなども洗い流して細菌の繁殖を抑えることが可能です。
糖分や食べかすなどが口内に残っていると、虫歯の原因菌の餌になって増殖の原因になるため、うがいをして洗い流すことで増殖を防止できます。
また、口内の汚れは口臭の原因となるため、特に寝る前にうがいをしておけば朝の口臭を多少なりとも抑えることができるでしょう。
うがいによって口内が潤い、唾液の分泌を促して細菌の働きを抑制することができるため、口内の自浄作用が高まります。
なぜうがいだけでは不十分なのか
歯磨きができないとき、うがいをするだけではなぜ歯磨きの代わりにはならないのでしょうか?
それは、歯垢を落とせないからです。
うがいは食べかすなどを多少除去できるものの、歯垢になってしまうと、こすらなければ落とせません。
歯垢は、時間が経つと唾液に含まれるカルシウムと結合して歯石に変化してしまうため、歯ブラシでも落とすことができなくなるのです。
また、歯の間や歯茎の奥などに溜まっている汚れは、ブラシで掻き出さなければしっかりと除去できず、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。
どうしても歯磨きができない場合には、いくつかの点に注意してうがいをすることが大切です。
まず、水やぬるま湯でうがいをする際は、30秒から1分ほどかけてうがいをして、食べかすや糖分などをしっかりと洗い流しましょう。
殺菌作用のあるカテキンが豊富なお茶でうがいをすると、さらに細菌の増殖を抑えることができるでしょう。
就寝前にうがいしかしないで寝たという場合には、翌日の歯磨きを普段より丁寧に行ってください。
特に歯の間は汚れが溜まりやすいため、きちんと磨き、歯間ブラシやデンタルフロスなども使用した方がよいでしょう。
まとめ
歯磨きがどうしてもできないときは、せめてうがいをしておけば口内の汚れをある程度洗い流せるため、虫歯のリスクを抑えることができます。
うがいをするだけでも食べかすや糖分などを除去できるため、虫歯の原因菌が増殖するのを防ぐことができるのです。
しかし、歯を磨かなければ十分に汚れを落とすことができません。
そのため、できるだけ歯磨きをきちんとしてください。
うがいだけで終わった場合には、翌日の歯磨きを丁寧に行いましょう。