現在、歯の白さはおしゃれや身だしなみの一部としても考えられているようです。
そのため、ホワイトニングは、以前と比べてかなり身近な存在になりつつあるといえるかもしれません。
そもそもホワイトニングはいつからあるもので、どのように広まってきたものでしょうか?
ホワイトニングの歴史について、解説します。
ホワイトニングの始まり
ホワイトニングの歴史は意外にも古く、19世紀のアメリカで歯の着色を落とす方法として「ホワイトニング」という言葉が使われ出したのが始まりです。
以降、過酸化水素や過酸化尿素を用いたホワイトニング方法が開発され、実用化されていきました。
日本においては1990年代後半からホワイトニングは注目され始めました。
現在では歯科医院だけでなく、ホワイトニング専門のサロンや店舗も増えてきて、かなり身近なものとなっているでしょう。
ホワイトニングが誕生したのは1844年で、当初はミョウバンを使用しました。
1848年には別の方法として、次亜塩素酸ナトリウムなどいくつかの薬品による歯の漂白効果について報告されたのです。
その後、30年ほど経過した1877年に、汚れなどが付着した歯の表面をシュウ酸が溶かして白く見せるホワイトニングが考案されました。
7年後の1884年にハーランが過酸化水素を使用して歯を漂白した最初の事例報告を発表し、現在のように過酸化水素がホワイトニング剤として使われるようになったのです。
1918年には過酸化水素に光を当てて白くする方法が発見され、現在の歯科医院で受けるホワイトニングの原型となっています。
そして、1989年には過酸化尿素を用いたホームホワイトニングが、2年後にはオフィスホワイトニングがアメリカで実用化され始めたのです。
1990年代後半には日本でもホワイトニングが注目されるようになりました。
そのため、海外製品の認可や国内でのホワイトニング剤の開発が進んだのです。
1998年に、初のオフィスホワイトニング剤「ハイライト」が厚生労働省に認可され、2001年に初のホームホワイトニング剤が国内で発売されました。
2010年代以降は日本でもホワイトニングの技術が普及し、ホワイトニング専門のサロンや歯科医院が増加しています。
日本で普及したのはなぜ?
日本でホワイトニングが広まるきっかけの一つが、1990年代後半の美白ブームや、「芸能人は歯が命」というキャッチフレーズのCMでしょう。
当初は、海外製品の認可の遅れや一部歯科医師による旧式のホワイトニング方法の影響で、ホワイトニングに対する誤解や不安もありました。
しかし、以降は歯科医院だけでなくホワイトニング専門の店舗も増え、現在では多くの人が気軽にホワイトニングを試せる時代になっています。
まとめ
ホワイトニングは19世紀にアメリカで考案されたものです。
最初は1844年にミョウバンを使用して歯を白くする方法が発表されました。
現在のように過酸化水素が効果を発揮すると分かったのは1884年のことで、さらに光を当てて分解するのは1918年に開発された方法です。
2010年代以降は日本でホワイトニングの技術が広まって、ホワイトニング専門のサロンや歯科医院が増加して身近なものになりつつあります。