舌がどのような位置にあるのか意識していない人は多いと思いますが、舌がどこにあるのかは非常に重要なポイントです。
位置が違うと、口内だけではなく全身に影響が出ることもあるため、どこにあればいいのかを把握しておくといいでしょう。
なぜ舌がどこにあるのかが重要なのか、解説します。
舌のある場所が与える影響
舌の位置は、口腔内の健康、呼吸、歯並び、発音、さらには顔の輪郭など、様々な側面に影響を与える重要な要素です。
正しい舌の位置を保つことで、上記のような様々な問題を改善または予防することができます。
舌が正しい位置にあることで唾液の分泌が促進されるため、口腔内が唾液の作用により清潔に保たれるのです。
また、舌が上顎に接している状態になることで、歯並びや噛み合わせを安定させる効果もあります。
正しい舌の位置は鼻呼吸を促して口呼吸を防ぐ働きもあり、口呼吸は口腔内の乾燥、虫歯、歯周病、口臭、睡眠時無呼吸症候群などの原因となるのです。
口呼吸によって起こる様々なトラブルを防ぐのであれば、鼻呼吸を維持することが必要となります。
舌が正しい位置にあると、歯並びを内側から支え、歯が外側へ押し出されるのを防ぐことができるでしょう。
舌の圧力によって歯列が安定しやすくなり、歯並びが自然な歯列弓を形成するのに役立ちます。
正しい舌の位置は明瞭な発音を可能にし、特に子音の発音に影響を与えるため、滑舌を良くするためにも重要です。
舌の位置は顔の筋肉や骨格に影響を与えるため、顔の輪郭を形成する上で重要な役割を果たします。
正しい舌の位置は顔のバランスを整えることにもつながるため、美しい顔立ちを保つためにも重要です。
正しい舌の位置とは?
舌は、舌先が上の前歯のすぐ裏側にある「スポット」と呼ばれる部分に軽く触れ、舌全体が上顎に接している状態が正しい位置となります。
舌の位置が悪いと、出っ歯(上顎前突)や開咬(前歯が噛み合わない状態)、叢生(歯がガタガタに生える)、受け口(下顎前突)などの問題が生じるでしょう。
また、口呼吸や口臭、虫歯、歯周病、発音の不明瞭さ、顔の歪み、顎関節症、矯正治療の後戻りなどの原因になることもあります。
舌の位置を改善するためには、歯科医院でMFTの指導を受けることで舌の筋肉を鍛え、正しい舌の位置を習得することが有効でしょう。
また、あいうべ体操や舌回し体操などの舌の筋肉を鍛えるための簡単なトレーニングも効果があります。
マウスピース矯正で舌の位置を矯正することで、舌が自然と正しい位置を覚えるように促すことも可能です。
まとめ
舌には正しい位置があり、唾液の分泌や顔の輪郭などにも関係しており、口呼吸を防いで鼻呼吸を促すためにも役立ちます。
正しい位置はスポットといわれる場所に舌の先端が触れている状態で、位置が悪ければ出っ歯や開咬、受け口などの不正咬合の原因になってしまうこともあるのです。
下の位置を改善するには歯科医院でMFTの指導を受けることが有効で、舌の簡単なトレーニングを行うことも効果があります。