人間の歯には、何かを噛むときや力を入れるときなどに強い力がかかってしまうため、歯にダメージを受けることがあるでしょう。
ときには噛む力によって歯が壊れてしまうこともあるのですが、もし歯にダメージがある場合はどうしたらいいのでしょうか?
噛む力によって歯が壊れた場合の対処法について、解説します。
噛む力で歯が壊れる原因
強い噛む力、特に歯ぎしりや食いしばりによって歯が割れたり、欠けたり、ひびが入ったりすることがあるのです。
特に、神経を抜いた歯や大きな詰め物・被せ物がある歯は弱くなっており、より割れやすくなります。
歯が壊れる原因としてはまず歯ぎしりや食いしばりがあり、体重の2~3倍、場合によっては100kg以上の力が歯にかかることがあるのです。
噛み合わせに問題があると特定の歯に過度な力がかかってしまうため、歯が割れる原因になることもあります。
虫歯の治療などで歯を削るために神経を抜いた歯はもろくなってしまい、割れやすくなってしまうでしょう。
虫歯治療で大きな詰め物や被せ物をしている場合も同様に歯が弱くなるため、割れやすくなってしまいます。
硬いものを頻繁に噛むと歯にダメージが蓄積してしまうため、割れる原因になることがあるでしょう。
強い力が加わったときは歯の表面のエナメル質にマイクロクラックといわれるひびが入ることがあり、虫歯ではないのに歯が痛いと感じることがあります。
歯が割れたときはどうしたらいい?
歯が壊れた時の症状としてはまず、歯の表面が欠けたりひびが入ったりすることがあり、噛んだときに痛みを感じたり、冷たいものや熱いものがしみたりすることもあるのです。
また、歯が割れてしまうと歯茎が炎症を起こし、腫れたり出血したりすることがあります。
以前治療した歯の詰め物や被せ物がぐらついたり、外れたりすることもあるため、治療した歯には注意が必要です。
歯が壊れた時の対処法として重要なのが歯科医院での診断で、歯が割れた場合は歯科医院で適切な診断と治療を受ける必要があります。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、マウスピース(ナイトガード)を装着することで歯への負担が軽減できるでしょう。
噛み合わせに問題があって歯に負担がかかっている場合は、歯科医師による噛み合わせの調整が必要となります。
硬いものを避けたり、食いしばりを意識的にやめたりするなど、生活習慣を見直すことも大切です。
歯が割れたり欠けたりする原因は様々ですが、早期に発見し、適切な治療を行うことで、歯をより長く健康に保つことができます。
定期的な歯科検診を受けて、歯の状態をチェックしてもらい異常はなるべく早く発見することが大切です。
まとめ
歯には強い力がかかることがあるため、特に力がかかる歯ぎしりや食いしばりなどによって歯にひびが入ったり割れたりすることがあります。
また、噛み合わせに問題があると均等に力がかからないため、一部の歯に負担がかかりやすくなり、歯が割れる原因になることがあるのです。
歯が割れるのを防ぐには定期点検を受けて早期発見することが大切で、割れたときはなるべく早く歯科医院を受診する必要があります。