ホワイトニングを受けたとき、基本的に最後まで続けなければ半端になってやり直しとなるため、中断することはないでしょう。
しかし、どうしても中断した方が良いケース、しなくてはならないケースというのもあるのですが、具体的にはどのようなケースでしょうか?
中断するべきケースについて、解説します。
ホワイトニングを中断すべきケースは?
一度始めたホワイトニングを中断すべきケースは、主に知覚過敏、虫歯、歯周病、神経を抜いた歯、人工歯、妊娠・授乳期、特定の薬剤による変色歯、体調不良などです。
ホワイトニングによる刺激が強く出てしまったり、効果が得られにくかったり、健康上のリスクがあるため、中断または治療を優先する必要があります。
ケース別に解説すると、知覚過敏の場合はホワイトニング剤の刺激で歯がしみたり痛みが出たりしやすいため、まずは知覚過敏の治療が必要です。
虫歯があるときも、ホワイトニング剤が染みて痛みが出たり、虫歯の進行を早めてしまったりする可能性があります。
歯周病になっている場合は、ホワイトニング剤が歯茎に刺激を与えたり、炎症を悪化させたりすることがあるでしょう。
治療のために神経を抜いた歯にはホワイトニング剤が浸透しにくいため、効果が出にくい場合があります。
被せ物や詰め物、差し歯などの人工歯はホワイトニング剤で白くならないため、元の歯の色との違いが目立ってしまうこともあるでしょう。
妊娠中・授乳中は胎児や赤ちゃんにどのような影響があるかわからないため、そもそもホワイトニングは避けましょう。
テトラサイクリンなど特定の抗生物質を服用したことで歯が変色した場合、ホワイトニングの効果が出にくいため中断も考える必要があるでしょう。
風邪などで体調が悪いときに施術を受けると、ホワイトニング剤の刺激で咳き込んだり、喉が腫れたりする可能性があります。
歯にヒビが入っている場合はホワイトニング剤が刺激となるため、歯の神経に影響を与える可能性があるため中断するべきです。
ホワイトニング中以外の影響
ホワイトニングの施術を中断する以外でも、ホワイトニングによる影響が表れることがあります。
途中で知覚過敏が起こったときは中断することになるかもしれませんが、施術を終えた後で知覚過敏が起こることもあるのです。
また、喫煙しているとホワイトニングの効果は薄くなってしまう可能性があり、白くなったうえでヤニが付着してしまう可能性もあるでしょう。
食事によって着色汚れが起こってしまった場合は、ホワイトニングを終えた後の後戻りを早めることになってしまいます。
ホワイトニングを受ける前にきちんと検査を受け、歯科医師と相談して自分の歯の状態や体調を考慮したうえで施術を始めることが大切です。
まとめ
ホワイトニングを中断するケースとしては、途中で知覚過敏や歯周病、虫歯などの症状が出たケースや対象としている歯が人工歯や神経を抜いた歯であるケースなどがあります。
特に知覚過敏はホワイトニング剤の影響で起こることもあるため、途中でしみたり痛みを感じたりするようなら中断した方が良いのです。
また、知覚過敏はホワイトニングを終えた後にも起こることがあり、喫煙や飲食での着色汚れは後戻りを早めることになります。