ホワイトニングには年齢制限の上限がないため、ミドル・シニア世代でも歯を白くすることが可能です。
歯が黄ばみやすいミドル・シニア世代には、特にホワイトニングが必要かもしれません。
しかし、実は難しい年代でもあるのです。
ミドル・シニア世代のホワイトニングがなぜ難しいのか、解説します。
ミドル・シニア世代は歯の色が変わる
ミドル・シニア世代のホワイトニングが難しい理由として挙げられるのが、歯の色の変化です。
加齢により歯の象牙質が結晶化し、透明度が低下することで透明象牙質が形成され、歯の明度が下がります。
また、エナメル質はだんだんと摩耗していきます。
長年かけて薄くなっていくため、やがて内側の黄みがかった象牙質が透けて見えるようになります。
そのため、年齢を重ねるにつれて歯が黄色く見えるようになるのです。
さらに、加齢によって歯の表面に亀裂が増えます。
亀裂に色素が蓄積することで、エナメル質にも色がついてしまうのです。
施術自体が難しくなる
ミドル・シニア世代になると、目にトラブルが生じたり、病気等で手がうまく動かせなくなったりするケースが珍しくありません。
人によっては、カスタムトレーへのホワイトニング材の注入や装着など、ホームホワイトニングに必要な操作が難しくなってくるでしょう。
オフィスホワイトニングの場合は1時間ほどの処置が必要な場合があるため、高齢者にとっては負担となります。
象牙質の露出や歯の亀裂があると、ホワイトニング剤によって知覚過敏が起こりやすくなるでしょう。
また、シニア世代は歯の表面の質が変化しているため、ホワイトニング効果が短期間で薄れやすい傾向があります。
ホワイトニングの頻度が増えるとコストも大きくなるため、年金生活などで収入が限られる場合には、経済的な負担が重くのしかかる可能性があるのです。
ミドル・シニア世代になると、加齢によって歯が黄ばんだり着色汚れが蓄積したりするため、ホワイトニングを受けるに越したことはありません。
しかし、施術の効果を十分に発揮することが難しくなり、場合によっては何度も受ける必要があるでしょう。
その分、コストもかかるため、事前に歯科医師とよく相談したうえで施術を受けなくてはならないのです。
まとめ
ミドル・シニア世代になると、若い時と比べて歯の黄ばみや着色汚れが目立つようになります。
歯を白くするためにホワイトニングを受けたほうがよいのですが、施術が難しいことがあります。
年齢を重ねるにつれて、透明な象牙質が形成されて歯の色が変わったり、エナメル質が摩耗して内側の象牙質が透けて見えるようになったりするため、歯の色が変わりやすいのです。
ホワイトニングを受けても、効果が短期間しか続かないケースもあります。
効果を維持するためには施術を受けなければなりませんが、人によっては金銭的な負担が家計をひっ迫する可能性もあるため、事前に歯科医師に相談しましょう。