口内の状態を調べるための検査の一つとして唾液検査があります。
唾液検査はその名のとおり、唾液を採取し、調べます。
採取した唾液を調べることで、口内の状態について何がわかるのでしょうか?
唾液検査ではどのようなことがわかるのか、解説します。
唾液検査では何がわかる?
口内にある唾液を採取して調べる検査のことを唾液検査といいます。
口内をゆすいで吐き出した唾液を採取するケースが多いでしょう。
唾液を検査することで、実は口内の状態についてさまざまなことがわかるのです。
わかることとしてまず挙げられるのは、虫歯の原因菌の数です。
ミュータンス菌をはじめとした虫歯の原因となる細菌がどのくらいいるのか、量を測定し、虫歯のリスクを評価します。
また、唾液の酸性度についても確認します。
酸性度が高いと歯が溶けやすくなるため、口の中が酸性に傾いていないかを調べるのです。
唾液には酸を中和する緩衝能という働きもあり、唾液検査で測定して確認できます。
緩衝能が弱いと、虫歯になりやすい状態といえるのです。
唾液検査では、歯周病の原因となる歯周病菌という細菌の種類や活動状況を把握でき、歯周病のリスクを評価します。
口内の細菌の量や口臭の原因となる物質の濃度も測定し、アンモニアやたんぱく質などの量から清潔度を評価するのです。
歯周病などで歯ぐきに炎症が起きている場合には白血球が増加することがあるため、測定が炎症の有無を知る手がかりになります。
唾液検査は何に役立つ?
唾液検査は、虫歯や歯周病リスクの把握という面で役立ちます。
自覚症状が出る前の虫歯や歯周病のリスクを数値で知ることができるため、早期対策が可能です。
検査結果に基づいてパーソナライズされたケアが可能となり、自分に合った歯磨き粉やケア方法、生活習慣のアドバイスを受けることができるでしょう。
歯科医院では、「SMT(Salivary Multi Test)」などの検査がよく行われます。
SMTは唾液検査の項目を短時間で測定できるシステムで、口をゆすいだ水を試験紙につけて、5分ほどで口内の状態が確認可能です。
歯や歯茎の健康や口内の清潔度を6つの項目から測定できます。
SMTなどの検査を通じて自分の口内環境を客観的なデータに基づき分析し、理解することで、健康意識の向上につながり、歯の健康管理に対するモチベーションが高まるでしょう。
まとめ
唾液を採取して調べる唾液検査によって、虫歯の原因菌の数や口内の酸性度、唾液の緩衝能の高さなどを測定できます。
また、白血球の数やたんぱく質、アンモニアなどから歯肉の健康を測定するなど、さまざまな項目について知ることができるのです。
唾液検査を受けることでリスクを早期発見して虫歯をはじめとする口内トラブルを予防できます。
検査結果に基づき、パーソナライズされたケアを受けることも可能となるのです。