上の唇の裏には上唇小帯という歯茎とつながっている薄い筋があります。
普段なかなか意識するところのない部位ですが、転倒した際にぶつけて傷を負うことがあるため、注意が必要です。
痛みや出血などがあった場合には、果たして病院に行くべきなのでしょうか?
上唇小帯の損傷について、特徴や受診の目安、ケアの方法などを解説します。
上唇小帯を怪我した時の対処法
上唇の裏には上唇小帯という薄い筋があります。
唇と歯茎をつなぐ役割を担いますが、普段、その存在を意識することは少なく、上唇をわざわざめくり上げなければ、目にすることもないでしょう。
転倒時に上唇小帯をぶつけて傷を負った場合、思いのほか出血が激しいケースもありますが、特段珍しいことではありません。
大量に出血していても、ほとんどの場合は数日で自然治癒するため、慌てず落ち着いて適切な応急処置を行いましょう。
出血した場合には、まずは止血してください。
数日間様子を見て、異常がなければ心配ありません。
しかし、出血が10分以上止まらない、歯がグラつく、食事に支障が出たなどの問題がある場合には歯科を受診してください。
止血の際は、冷たい水でうがいをして汚れを洗い流しましょう。
そして、清潔なガーゼやティッシュで傷口を数分間圧迫してください。
出血がすぐ止まるようなら、数日で傷口が白っぽい色に変化し、短期間で完治します。
しかし、10分以上出血が続く、ぶつけたときに前歯が折れる・抜ける・グラつくなどの症状がある場合には、歯科医院を受診しましょう。
また、傷口が深かったり、子どもが強い痛みを訴えたりする場合にも、早めに歯科や小児歯科、歯科口腔外科などを受診してください。
上唇小帯の傷の特徴とケア
上唇小帯を怪我する原因のほとんどが、転倒や衝突による前歯や唇の打撲です。
怪我により出血した場合には、一度止まっても2〜3日は、泣いた時や歯磨きの時に再出血することがあります。
出血があってもいつの間にか治ることがほとんどです。
そのため、過度に不安に思う必要はありません。
なお、怪我によって上唇小帯が短くなり、すきっ歯などの歯並びが改善するケースもあります。
ただし、傷跡にしこりができたり、同じ場所を何度も切ったりする場合には、歯科医院を受診しましょう。
まとめ
転倒や衝突によって上唇小帯に傷を負うことがあります。
傷の程度にかかわらず大量出血しやすい部位であるため、落ち着いて対処することが大切です。
通常は自然に治りますが、止血しても出血が10分以上止まらない場合や前歯に傷がある場合などには、なるべく早く歯科医院を受診してください。
また、傷跡にしこりがある、同じところを繰り返し切るといった場合にも、歯科医院で相談しましょう。