口内環境を整える唾液には、実は知られざる「質の違い」があることをご存じでしょうか?
その時々で質が変化し、ネバネバとした質感とサラサラした質感の2種類が存在します。
この2種類の唾液には、それぞれが持つ役割や性質に大きな特徴があります。
一見すると同じように思える唾液にどのような違いがあるのか、詳しく解説していきます。
唾液の質の違いについて
口内を潤して汚れや菌を洗い流す唾液は、お口のみならず全身の健康を支える極めて重要な存在です。
いつも当たり前のように出ていますが、実はその質は常に一定ではなく、その時々の身体の状態に応じて変化します。
具体的には、水のようにサラサラしたものと、粘り気のあるネバネバしたものの2つのタイプに分かれ、それぞれ異なる役割を担っているのです。
健康維持に欠かせない唾液は、耳下腺・顎下腺・舌下腺という3つの唾液腺から分泌されています。
それぞれの腺から分泌される唾液の役割は、食べ物の消化を助けるものから口腔内の粘膜を保護するものまで、多岐にわたるのです。
耳下腺から分泌されるサラサラした唾液は、副交感神経が優位な食事中やリラックス時に活発に分泌されます。
水分量が多く、消化酵素のアミラーゼを豊富に含んでいるため、消化や飲み込みを助けるだけでなく、お口の汚れを洗い流す「自浄作用」という、天然のクリーナーのような役割も果たしているのです。
これに対し、舌下腺や顎下腺から供給されるネバネバした唾液は、交感神経が優位なストレス時に分泌が活発になります。
このタイプに含まれる糖たんぱく質のムチンには強力な保湿・保護作用があり、お口の乾燥を未然に防ぐバリアのような働きを担っているのです。
唾液の質はどう決まるのか
1日におよそ500mlから1L分泌される唾液の質は、常に一定ではありません。
食事中やリラックス時にはサラサラ、緊張したときにはネバネバというように、心身の状態に応じて自動的に質が切り替わるのです。
しかし、ストレス過多や口呼吸といった習慣は、この切り替えを狂わせる要因となります。
その結果、ネバネバした唾液ばかりが分泌されるようになり、口内環境の悪化や、虫歯・口臭のリスクを高めてしまうのです。
まとめ
お口を潤し全身の健康を守る唾液は、洗浄を担うサラサラしたタイプと、保護を担うネバネバしたタイプの2種類に分けられます。
サラサラした唾液には水分がたっぷりと含まれ、食べ物の消化を助けながら汚れを洗い流してくれます。
それに対し、ネバネバした唾液には保湿成分が含まれており、お口の粘膜をしっとりと覆って乾燥や刺激から守ってくれる、天然の保護膜のような存在です。