子供の矯正治療に使用する矯正装置にはさまざまな種類がありますが、特に人気なのがマウスピース矯正です。
代表的なマウスピース矯正として、挙げられるのが、プレオルソとインビザライン・ファーストがあるのです。
この2つは具体的に何が違うのでしょうか?
プレオルソとインビザライン・ファーストの違いについて解説します。
プレオルソとは?
マウスピース矯正は、マウスピースを使用して歯並びを整える治療です。
プレオルソは、既製品のマウスピース型矯正器具であるため、治療を始める際に型取りをして歯の形に合わせなくても治療ができます。
プレオルソの素材はポリウレタンという柔らかい素材であり、熱を加えると変形しやすくなるため、すでにあるプレオルソを自分に合わせて調整できるのです。
一般的な、ワイヤーを使用して歯並びを矯正する治療方法とは違い、小児期に顎が成長するという働きを利用した、機能的矯正装置です。
装置はどのような場合でも一定の効果を発揮するわけではなく、顎の成長や口腔の筋機能の発達に依存しているため、中には十分に歯が動かなかったという人もいるでしょう。
マウスピースがオーダーメイドとなる治療に比べると、既製品を使用するプレオルソの治療費は比較的安価です。
インビザライン・ファーストとは?
インビザライン・ファーストは、小児向けに開発されたインビザラインです。
元々のインビザラインは成人用であるため、小児には使用できなかったのです。
インビザライン矯正では、口腔内スキャナーを用いて歯型をスキャンし、オーダーメイドで患者さんの歯型に合ったマウスピースを作製します。
歯型のデジタルデータを用いて歯の移動をコンピュータ上でシミュレーションし、目標とする歯並びを決定します。
目標となる歯並びに到達することを目的に、少しずつ歯が動いていくようマウスピースを複数枚作製して治療するのです。
インビザライン・ファーストは、一定期間ごとにマウスピースを順番に交換していくことで、徐々に歯が動いていきます。
オーダーメイドでマウスピースを作製するため、プレオルソよりも治療費は高額になります。
まとめ
プレオルソとインビザライン・ファーストはどちらも小児用のマウスピース矯正ですが、さまざまな点で違いがあります。
プレオルソは既製のマウスピースを使用する矯正治療で、小児期の顎の成長を利用する機能的矯正装置です。
インビザライン・ファーストは成人用のインビザラインと同様の働きを持つ矯正装置で、マウスピースはオーダーメイドで作製します。