小児の矯正治療で代表的なものが、プレオルソと床矯正です。
プレオルソと床矯正は単なる歯列矯正ではなく、ケースが異なれば行う治療も異りますが、平均的な治療期間はどのくらいなのでしょうか?
また、2つとも治療には同じくらいの期間がかかるのでしょうか?
治療期間の違いについて、解説します。
プレオルソの治療にかかる期間
プレオルソはマウスピース矯正の一種であり、青いマウスピースを使用します。
原料はポリウレタンで、上下一体になっていて形状は一般的なマウスピースと異なります。
また、治療を受けている間は定期的に歯科医院を受診して調整します。
受診のペースは、4カ月に1回です。
歯科医院を受診するのは、経過観察が目的です。
何も異常がなければ、すぐに終わるでしょう。
マウスピースに違和感があるなど、何か不具合があった時は調整を行い、治療の効果が最大限に発揮されるようにします。
床矯正の治療にかかる期間
床矯正は、目安として1年半から長ければ3年ほどと、プレオルソとあまり変わらない治療期間となっています。
正確な治療期間は、症状や矯正装置を装着していた時間によって異なります。
床矯正は装着した際に違和感があるといわれていますが、一般的には2週間以内に慣れるでしょう。
床矯正は、基本的に1日8時間以上、可能であれば12時間以上装着するべきとされています。
夕食を食べてから翌朝まで装着しておけば、10時間前後は装着できるでしょう。
学校に行くときや食事の時、歯磨きのときなどは取り外しても問題ありません。
ただし、装着時間が足りなければ治療効果が十分に発揮されないため、治療方針の変更や治療期間の延長などを相談しておいた方がいいでしょう。
床矯正は、子供の成長に合わせて顎を拡大させるための装置です。
不安がある場合は、事前に歯科医師に相談したうえで決定してください。
まとめ
プレオルソと床矯正は、どちらも矯正装置ではあるのですが、歯並びだけではなく他の場所も矯正して正しい状態に近づけることができるという点が共通します。
プレオルソは、短ければ12カ月、長ければ24カ月ほどかけて、歯並びなどを矯正していく矯正装置です。
床矯正は短ければ1年半ほど、長ければ3年ほどかかる治療で、1日の装着時間も12時間程度とされていて、あまりに短いと治療効果が出にくくなります。