歯科クリニックでホワイトニングを受けることにより、天然歯に近いかそれ以上の白い歯が手に入ります。
しかし、ホワイトニングの効果は永久に続くわけではなく、少しずつ前の歯の色に戻っていきます。
今回は、ホワイトニング治療後にこちらの後戻りが起こる原因について解説します。
飲食や喫煙による着色
ホワイトニング後に後戻りが起こる主な原因としては、やはり飲食や喫煙による着色が挙げられます。
ホワイトニング後は、これまでよりも歯が着色しやすい状態になっています。
そのため着色しやすいカレーやコーヒー、チョコレートなどを摂取すると、後戻りのスピードが早まってしまいます。
またホワイトニングの後戻りは、喫煙によっても引き起こされます。
タバコに含まれるヤニは、それ自体が着色の原因になるだけでなく、粘着性が高いため他の飲食物の色素も吸収しやすくなります。
つまり普段タバコを吸いながらコーヒーを飲む機会が多い方などは、後戻りのリスクが非常に高くなるということです。
歯に水分が戻る
ホワイトニング治療後、歯に水分が戻ることも、後戻りの原因です。
ホワイトニング直後は、歯の表面の水分が極端に少ないため、乾燥によって白っぽさが目立ちます。
しかし施術から24時間ほど経過すると、歯には水分が戻り、ペリクルという保護膜が再生されて1~2段階白さが弱くなったように見えます。
こちらは特に、ホワイトニング剤の濃度が濃かった場合に起こりやすいです。
そのため、ホワイトニングを行う場合は、施術直後の色が完成した色と思わないようにしましょう。
施術から2~3日経過して落ち着いた歯の色が、本来ホワイトニングで得られる色です。
目の慣れ
ホワイトニング直後は歯がかなり白くなるため、施術の効果を実感しやすいです。
特に歯の黄ばみがひどかった方や、比較的即効性のあるオフィスホワイトニングを行った方などは、理想の白さを手に入れられる可能性が高いです。
しかしホワイトニング後何日か経過すると、歯の白さに少しずつ目が慣れてきます。
そのため本当はそれほど着色していないにもかかわらず、大幅な後戻りが起こったように感じることがあります。
まとめ
ホワイトニングの後戻りは、可能な限り避けることをおすすめします。
すぐに黄ばみが目立つようになると、患者さんはショックを受けますし、コストも無駄になってしまいます。
具体的には、着色しやすい飲食物の摂取をなるべく避け、さらにはセルフケアや定期メンテナンスを徹底しましょう。
こうした努力が、ようやく手に入れた理想の白い歯を維持することにつながります。