小児矯正の代表的なマウスピース矯正には、プレオルソとインビザライン・ファーストがあります。
どちらを選ぶべきか考えたとき、デメリットがあるのか気になるでしょう。
プレオルソとインビザライン・ファーストには、どちらもデメリットがあります。
デメリットの具体的な内容について、解説します。
プレオルソのデメリット
プレオルソには、どのようなデメリットがあるでしょうか?
主なデメリットについて、解説します。
プレオルソは、装着時間によって治療結果が異なる点がデメリットです。
最低でも1日1時間装着する必要があるため、装着時間が1時間未満だと十分な治療効果を得られないかもしれません。
保護者が見ていない間に子供が勝手にプレオルソを外し、装着時間が短くなるケースもあるでしょう。
プレオルソの効果を高めるためには、装着時間が非常に重要です。
寝ている間はできるだけ装着しておくようにしましょう。
また、プレオルソは、通常の歯列矯正ではなく歯並びを悪くする原因を改善する予備矯正なので、完全に歯並びを整えることは難しい、という点もデメリットです。
完全に整えたい場合には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、本格的な歯列矯正を行う必要があります。
ただし、早期からプレオルソの治療を行うことで、将来的に歯並びが悪くなることを予防できるため、本格的な歯列矯正の治療期間を短くできるでしょう。
インビザライン・ファーストのデメリット
インビザライン・ファーストには、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
主なデメリットについて、解説します。
インビザライン・ファーストは、治療を受けるための条件があり、だいたい6〜10歳くらいの子どもが該当しますが、条件を満たしているとは限りません。
条件に当てはまっていなければ、インビザライン・ファーストによる歯列矯正を受けることはできない点がデメリットです。
インビザライン・ファーストも大人のインビザラインと同様、1日22時間の装着時間が推奨されています。
装着時間が足りないと矯正効果を得にくく、治療期間が延びてしまうため、子供が自分で頑張ろうとする気持ちが必要となるでしょう。
インビザライン・ファーストを受けるのは、主に小学生です。
給食のときに外してケースに保管し、食後に歯磨きをしたらまたマウスピースを装着するという流れを、自主的に行う必要があります。
また、マウスピースの汚れを毎日しっかり落とさなくてはなりません。
最初のうちは保護者がサポートするとしても、いずれは習慣化して本人が行う必要があるでしょう。
まとめ
プレオルソとインビザライン・ファーストには、それぞれデメリットがあります。
プレオルソは装着時間を守らなければ治療効果が出ず、また歯列矯正とは異なるため、歯並びをきちんと整えるには別の矯正治療受けなければならないというデメリットがあるのです。
インビザライン・ファーストはさらに装着時間が長く、治療を受ける子供が自分で歯並びを治したいと考え、決まりを守ることができなければ治療が進まないというデメリットがあります。