小児の矯正治療で代表的なものが、プレオルソとマイオブレースです。
プレオルソとマイオブレースは同じ矯正治療でも治療内容は異なりますが、平均的な治療期間はそれぞれどのくらいなのでしょうか?
矯正治療の多くが年単位でかかることが珍しくないため、相当長いかもしれません。
治療期間の違いについて、解説します。
プレオルソの治療にかかる期間
プレオルソはマウスピース矯正の一種であり、ポリウレタンでできている青いマウスピースを使用します。
一般的なマウスピースとは形状が異なり、上下の歯のマウスピースが一体になっています。
プレオルソの場合、歯並びを整えるための治療期間は12ヶ月~24カ月が目安です。
また、治療を受けている間は、歯科医院を定期的に受診して調整します。
受診のペースは、4カ月に1回です。
歯科医院を受診するのは、経過観察が目的です。
何も異常がなければ、すぐに終わるでしょう。
マウスピースに違和感があるなど、何か不具合があった時は調整を行い、治療の効果が最大限に発揮されるようにします。
マイオブレースの治療にかかる期間
マイオブレースの治療期間は、治療を受ける際の口内の状況によって異なります。
一般的には、6ヶ月から2年ほどとなっています。
歯並びの状態や治療を開始する時期、目指している治療結果、口腔機能の改善に必要な時間などによって治療期間が決まるのです。
また、マイオブレースを使用できる時間や日数、協力度によっても治療期間は変わってくるでしょう。
マイオブレースは、口や周囲の筋肉、癖などのチェックを定期的に歯科医師が行い、成長に合わせた治療計画の見直しを随時行います。
計画のゴールを目指し、歯科医師や本人、保護者と相談しながら、マウスピースを調整して治療していくのです。
治療期間中、子ども本人は毎月、歯科医院でトレーニングを行います。
さらに、自宅でも毎日3~5分のトレーニングを行わなければなりません。
また、毎日日中に1~2時間と、就寝中にマウスピースを装着する必要があります。
マウスピースを着けている時間が長いほど、治療効果は出やすくなります。
まとめ
プレオルソとマイオブレースは、どちらも単に歯並びを直すだけではなく、不正咬合の原因となる口の周囲についてもトレーニングをすることができます。
プレオルソは、短ければ12カ月、長ければ24カ月ほどかけて、歯並びなどを矯正していく矯正装置です。
マイオブレースは短ければ6カ月、長ければ2年ほどかけて行う治療で、1日の装着時間は最低1時間ですが、できれば就寝中も装着することが望ましいでしょう。