歯並びの悪さなどを解決するための矯正治療には、小児向けのものもあります。
小児向けの矯正治療にはさまざまな種類がありますが、代表的なものといえば、プレオルソと床矯正でしょう。
プレオルソと床矯正は、使用方法にどのような違いがあるのでしょうか?
プレオルソと床矯正の使用方法の違いについて解説します。
プレオルソの使用方法
プレオルソは、子どもが自分で外すことのできる装置です。
装着時間はインビザライン・ファーストよりも短く、寝る前の1時間と就寝中に限られています。
そのため、学校に行くときなどは、取り外しておいても問題ありません。
「矯正治療を受けると、矯正装置が目立つのが嫌だ」という意見がありますが、ここから窺えるのは、「人目にさらされることが嫌だ」ということです。
したがって、特に外出中は目立たないよう気をつかうでしょう。
プレオルソは青いマウスピースであるため、装着しているときはかなり目立ちます。
しかし、外出中には装着する必要がないため、気にはならないでしょう。
プレオルソは、ポリウレタン製のマウスピースであり、上下のマウスピースが一体になっていて厚みがあります。
しかし、柔らかいためあまり邪魔になりません。
プレオルソの装着時間はかなり短く、外出の際は外しておくことができるため、目立たないように矯正治療をしたいという方には特におすすめします。
床矯正の使い方
床矯正を使用する際は、装置に埋め込まれた拡大ネジを徐々に広げていき、歯列をゆっくりと広げていくことで、歯が並ぶことのできるスペースを作ります。
子どもの顎は未成熟なので、今からどんどん広がっていきます。
床矯正は、顎の成長を促すことができるのです。
歯列が狭いと、一部の歯が内側に入り込んでしまうこともあります。
歯列が広がれば、部分的なばねで押し出して歯列を整えることが可能です。
床矯正の装着時間の目安は、1日8時間以上です。
取り外すことは可能ですが、できるだけ取り外すことなく着けたままにしておくことが望ましいでしょう。
装着しないまま二週間ほど経過してしまうと、装置がきつくなることもあります。
状態によっては、装置の作り直しをしなければならない状況になってしまうこともあるため、注意しましょう。
まとめ
プレオルソと床矯正は、どちらも小児を対象とした矯正器具です。
一般的には歯列を動かして歯並びを整えることが多いのですが、床矯正は歯列を広げていくため、歯には特に影響しません。
使用方法として、プレオルソは就寝中と日中の1時間、床矯正は1日8時間以上装着するのが望ましいとされています。
どちらも、食事のときは外しておくことができるため、慣れれば邪魔にならないかもしれません。