
口内にあるさまざまな粘膜に炎症が起こってしまうことがあります。
この炎症のことを口内炎と呼ぶのです。
口内炎ができることは珍しくはありません。
しかし、何度も繰り返し同じ場所にできるという人もいるでしょう。
同じ場所に口内炎ができるのはなぜか、理由を解説します。
同じ場所に何度も口内炎ができる原因
口内炎は、口内の粘膜であればどこにでもできるため、通常の場合、発生する場所はまちまちです。
しかし、中には同じ場所にばかりできる人もいます。
その原因は何でしょうか?
口内炎ができる原因の1つはストレスや疲れです。
この場合、直径2~10mmほどの白い円と周辺が赤くなるアフタ性口内炎ができます。
できる場所は一定ではなく、通常はすぐに治ります。
しかし、治りが遅い場合には、他にも何らかの病気が関連しているかもしれません。
2つ目の原因はウイルスなどに感染したウイルス性口内炎やヘルペス性口内炎で、ウイルスに感染した他の家族から感染することもあります。
特に子どもは免疫力が低く感染しやすい傾向があります。
ウイルス感染の症状の1つとして口内炎ができ、できる場所は一定ではないでしょう。
3つ目の原因は物理的な刺激です。
歯の先が粘膜を刺激したり、口内を誤って噛んでしまったりしたときに起こるものであり、カタル性口内炎と呼ばれます。
発症してしまった場合は、口内の粘膜が腫れて赤くなってしまい、水泡ができることもあるでしょう。
また、辛いものや熱いものなどは傷ついた場所にしみてしまうため、刺激が強い飲食物は避けてください。
物理的な刺激が原因となってできるため、同じ場所が刺激を受け続けていれば治っても同じ場所に再発してしまうでしょう。
同じ場所に口内炎が繰り返しできる場合はカタル性口内炎の可能性が高いため、まずは口内炎になっている原因を明確にしなければなりません。
歯並びが原因の場合は矯正治療が必要ですが、他にも虫歯治療の詰めものや被せものなどが原因になることもあります。
口内炎が再発しないようにするには
口内炎の原因が歯並びだった場合には、口内の粘膜に刺激を与える歯を削り、ぶつからないようにする必要があります。
また、被せものなどがぶつかっているのであれば、被せものを調整して必要なら新しいものに交換する必要もあるでしょう。
歯を削る、被せものを交換するといった対策をとっても解決しない場合は、矯正治療を受けて、原因となる歯を動かす必要があるかもしれません。
健康な歯を削りたくない、なるべく残しておきたいという人は、矯正治療を選択した方がいいでしょう。
口内炎はあまり害がなく大したことのない病気だと思われがちですが、実は不快感が強い病気なので、きちんと治療しましょう。
口内炎が繰り返し同じ場所に発生してしまう原因が歯並びであれば、歯並びを整えて再発を防ぎましょう。
まとめ
口内炎は通常は一定の場所にはできませんが、中には毎回同じ場所にできてしまう口内炎もあります。
同じ場所にできる場合の原因として多いのは、歯が粘膜にぶつかって怪我をする、噛んでしまう、詰めものや被せものなどが当たっているといったケースです。
被せものなどは交換という選択肢もあり、歯が邪魔になる場合は削っても構いません。
もしも、健康な歯を削りたくない場合には歯列矯正がおすすめです。