
フッ素は歯のケアにおいて重要な成分です。
歯科医院での治療の後で歯に塗りますが、歯磨き粉など、市販されているケア用品にも含まれています。
ホワイトニングはフッ素による影響を受けやすいといわれていますが、どういうことなのでしょうか?
ホワイトニングとフッ素の関係について解説します。
フッ素とホワイトニングの関係は?
フッ素は元素の一種です。
単独で存在することはなく別の元素と結合し、フッ化物という状態でさまざまなものに含まれています。
何と化合しているかによって種類は異なりますが、ホワイトニングを受けているときは基本的にフッ化物を使用することができません。
例外となるのはフッ化ナトリウムというナトリウムと化合したものだけです。
ただし、フッ化ナトリウムには酸性と中性があり、中性しか使用できません。
歯科では、フッ化ナトリウム以外にも第二スズやジアミン銀、リン酸などと結合したフッ化物もあります。
種類の違いによって、消毒や虫歯の予防、小児向けの虫歯予防や虫歯の進行を抑制する働きなどがあるのです。
基本的にフッ化物は酸性であるため、ホワイトニングを受けている間は中性のフッ化ナトリウム以外は使用しないよう気を付けなければなりません。
いつから使用しない方がいい?
虫歯の予防や消毒などの働きがあるフッ素ですが、ホワイトニングを受ける場合、使用を注意する必要があります。
使用を避けた方がいいタイミングはいつでしょうか?
まず、ホワイトニングを受けているときや、今から受けるというときは当然避けるべきです。
施術を終えてからであれば、使用しても問題はありません。
また、歯磨き粉に配合されているフッ素は、濃度が低いものの悪影響があるかもしれません。
そのため、フッ素入りの歯磨き粉を使用するのは避けた方がいいでしょう。
フッ素は歯を磨いた後や歯に塗布した後も付着したままとなるため、施術を受ける1週間前からは使用を避けてください。
1週間ほど経つと付着したフッ素が完全になくなります。
なくなってからホワイトニングを受けた方がいいでしょう。
施術を終えてからであれば、フッ素によって歯の白さを長くキープできるようになるため、フッ素を積極的に使用しても問題ありません。
まとめ
歯を丈夫にしたり消毒したりする効果があるフッ素は、多くの歯科医院で積極的に使用しています。
しかし、ホワイトニングを受けるときは使用を避けなくてはいけません。
フッ素と他の成分が化合することで出来るフッ化物は基本的に酸性のため、ホワイトニングに悪影響を及ぼしてしまうのです。
しかし、施術が終わった後であれば歯の白さをキープするのに役立つため、積極的に使用することが推奨されます。