ホワイトニング治療は、基本的には歯科クリニックで受けるべきです。
なぜなら、歯科クリニックでしか使用が許されていない薬剤を使用できるからです。
また、中には市販のホワイトニング製品を使おうとする方もいますが、こちらはおすすめできません。
今回は、市販のホワイトニング製品におけるリスクについて解説します。
歯のマニキュアのリスク
歯のマニキュアは、名前の通りマニキュアのように歯の表面に塗ることで、歯を白く見せるという製品です。
気軽に購入できますし、塗布自体もそれほど難しいものではないため、こちらを使用する方は多いです。
しかし、歯のマニキュアによる歯の白さは、あくまで一過性のものです。
ブラッシングをすることで簡単に落ちてしまうため、注意してください。
また患者さん自身で塗布することから、歯の白さにムラが出やすく、かえって不自然な見た目になってしまうことも考えられます。
歯の消しゴムのリスク
歯の消しゴムは、歯の表面の黄ばみが見られるところに先端を当て、消しゴムのように擦って汚れを除去するという製品です。
こちらも使い方が簡単であり、値段も500~1,500円程度と安価なため、愛用している方は多いです。
しかし、歯をキレイにするといっても、歯科クリニックで行うホワイトニングほどの効果を得ることはできません。
また歯の消しゴムには研磨剤が含まれているため、強く擦ると歯が傷ついてしまうおそれがあります。
歯が傷つくと、これまでよりも汚れや着色が付着しやすくなってしまうため、注意してください。
アルミホイルの使用にも注意
一時期巷で話題になったホワイトニングの方法に、アルミホイルを使用したものがあります。
こちらは重曹と塩を混ぜたものを歯に塗布し、その上からアルミホイルを被せるという方法です。
この状態で1時間ほど放置し、アルミホイルを剥がしてからブラッシングをすることで、ある程度のホワイトニング効果が得られます。
しかし、重曹は極めて研磨力が強く、歯の消しゴム以上に歯を傷つけてしまうおそれがあります。
またそこまでホワイトニング効果は高くないため、リスクを冒してまで実践すべき方法ではありません。
まとめ
市販のホワイトニング製品は、手軽に使用できる点、安価で歯を白くできる点などがメリットです。
しかし、基本的には歯科クリニックのホワイトニングよりも効果が薄く、白い歯を維持できる可能性も低いです。
また海外製の製品であれば、白い歯は手に入るかもしれませんが、こちらは安全面での不安があります。
そのため、ある程度コストを費やしてでも、歯科クリニックで施術を受けるのが望ましいです。