大人になってから受ける矯正治療は成人矯正、子どものときに受ける矯正治療は小児矯正といい、この2つは区別されます。
子どものときに矯正治療を始める小児矯正の場合、何歳まで続けることになるのでしょうか?
小児矯正が何歳まで続くのか、その目安を解説します。
小児矯正はいつまで続く?
小児矯正は子どもを対象とした矯正治療ですが、何歳までという明確な終了年齢はありません。
ただし、多くの場合、目安として永久歯が生えそろったかどうかが判断材料になります。
永久歯が生えそろい、顎の成長が完了すると、終了することを検討し始めるのです。
小児矯正は成長期を利用して顎の骨の発育を促し、永久歯が正しく生えるのをサポートすることを目的として行う治療です。
治療を終える目安として、一般的には全ての永久歯が生え揃った時、つまり顎の成長が完了する頃に小児矯正は終了します。
小児矯正の終了時期は、子供の成長に合わせて判断されます。
既述したとおり、小児矯正は1期治療と2期治療に分けられますが、早ければ11歳、遅い場合には15歳頃で永久歯が生え揃うため、終了時期も15歳前後が目安となるのです。
小児矯正の1期治療は、多くの場合、6~12歳頃に開始します。
1期治療は、永久歯がきちんと生えるよう顎の成長を促して、十分なスペースを確保するために行う治療です。
2期治療は12歳以降に始まる治療で、歯を動かして永久歯の歯並びの乱れを細かく調整していきます。
小児矯正を終了するための判断基準
小児矯正は、何歳までに開始・終了するのか、ということではなく、子供の顎や歯の成長に合わせて治療の時期と内容を判断することが重要です。
何歳までに終わらなくてはならない、ということはなく、矯正治療の進み具合を見て判断することとなります。
歯並びが気になる場合には、小学校入学前などに一度歯科医師に相談し、適切な診断と治療計画を立ててもらいましょう。
まとめ
小児矯正は子どものときに行う矯正治療ですが、歯を直接動かして歯並びを整える、成人の矯正治療とは異なる点があります。
大きく異なるのは、小児矯正の1期治療です。
小児矯正の1期治療は、歯並びよりも顎の成長を促して永久歯が並ぶためのスペースを確保することを目的に行います。
一方、2期治療の方は、成人の矯正治療と同様に、歯を細かく動かしていく治療です。
年齢で終了時期を決めているわけではなく、治療の進み具合を見ながら判断していくことになります。