歯を失った時には、入れ歯やインプラント、ブリッジなどいくつかの治療方法があります。
近年は特にインプラントが人気ですが、入れ歯治療にはどのような人が向いているのでしょうか?
入れ歯治療に向いているのがどのような人か、特徴を解説します。
入れ歯治療に向いている人の特徴
歯を失ってしまった時は、インプラント治療や入れ歯治療、ブリッジ治療などいくつかの治療方法があります。
中でも、入れ歯治療に向いているのはどのような人でしょうか?
まず挙げられるのは、歯をほとんどすべて失ってしまった人です。
すべての歯をインプラントにするのは、難しいでしょう。
また、ブリッジ治療は支えとなる歯がなければできないため、歯が一切なければ治療を受けられません。
他方、総入れ歯なら、歯が1本もなくても装着可能です。
場合によっては、インプラントの一種であるオール4などの治療を受けて、入れ歯をしっかりと固定するという選択肢もあります。
インプラント治療ができない人
入れ歯治療は、インプラント治療ができない人にも向いています。
インプラント治療は、歯を支える歯槽骨にインプラント体を埋入するため、手術が必要です。
骨粗しょう症の方は、インプラント体を支える骨がもろくなっているため、インプラント治療を受けられないケースもあります。
なぜなら、無理に治療をしても、すぐにインプラント体が外れてしまうからです。
また、高血圧の方は手術を受けると危険なので、インプラント治療を断られてしまうかもしれません。
糖尿病の方も、手術を受けるのは難しいでしょう。
同じく、重度の歯周病で歯槽骨が溶けてしまっている場合も、インプラント治療を受けることができません。
しかし、入れ歯治療であれば問題なく受けることができるでしょう。
定期的なメンテナンスを避けたい、という人にも入れ歯治療はおすすめです。
インプラント治療を受けた場合には、定期的にメンテナンスを受けなければなりません。
メンテナンスを受けないまま過ごしていると、インプラント周囲炎になったり、インプラントが外れやすくなったりすることもあるため、受けたくないのであればインプラント治療はやめた方がいいでしょう。
入れ歯は、定期メンテナンスを受けるのが面倒くさいという人にもおすすめです。
入れ歯は、自分で洗浄剤に入れるなどの手入れをすればいいので、歯科医院でメンテナンスを受ける必要がありません。
まとめ
入れ歯治療は、ほとんどの歯を失ってしまった人に向いています。
総入れ歯なら、歯が1本もなくなっている場合でも、治療を受けるのには支障がありません。
また、基本的にインプラントが向いていないという人も、入れ歯治療に向いています。
骨がもろかったり、高血圧や糖尿病だったりする場合でも、入れ歯治療は問題ありません。
定期メンテナンスが面倒という人にも入れ歯治療が向いています。