
口内炎と一口に言っても実際には多くの種類があることをご存じでしょうか?
特によくみられるのはアフタ性口内炎ですが、ほかにカタル性口内炎という口内炎があります。
アフタ性口内炎とは異なり、口内が腫れあがって赤くなり熱を帯びる口内炎です。
原因や症状はどのようなものなのか解説します。
カタル性口内炎の原因は?
カタル性口内炎は口内炎の一種であり、口内が赤くなって腫れ、熱を持つケースが多くみられます。
カタル性口内炎になると、酸味や辛味などの刺激が強い飲食物がしみて食べるのがつらくなるでしょう。
また、唾液の分泌量が増加して口臭も発生してしまいます。
一般的な口内炎と比べて痛みは少ないものの、口内が腫れて赤くなります。
そのため、一見して異常があることはわかっても、口内炎とは気づきにくいでしょう。
疲れや風邪の影響など健康状態が悪化したときに、口内の傷によって発症します。
頬を噛んで傷ができたときなどに、傷から細菌が侵入して発症してしまうのです。
また、入れ歯を装着している場合や矯正器具を装着している場合なども、粘膜と接触して傷ができることがあります。
辛いものなど刺激物や熱いものを食べたときなどは、粘膜に傷がついてしまうこともあるでしょう。
虫歯や歯周病になってしまい口内環境が悪化したときも、粘膜に傷がついてしまうことがあります。
また、ビタミン不足やタバコを大量に吸う方も口腔内の環境が悪化しやすいため、注意が必要です。
カタル性口内炎の治療方法は?
カタル性口内炎を治療するためには、まず原因となる外部からの刺激を根本的に解消する必要があります。
原因によっては歯科医院で治療を受ける必要があるため、自分で判断せずに一度歯科医院を受診した方がいいでしょう。
抗生物質が含まれた口腔用の軟膏を塗ったり、トローチをなめたりする治療法があります。
また、刺激が強いものや極端に熱いものを避け、ぬるま湯でうがいをして口内を清潔に保つことも重要です。
入れ歯や矯正装置などを装着していて口内がすれてしまう場合には、装置の調整や作り直しなどが必要です。
また、マウスピースを使用して粘膜を保護し、口内が傷つかないようにするという方法もあります。
虫歯や歯周病によってカタル性口内炎になった場合には、歯科医院で治療を受けることで口内炎ができる原因を排除しましょう。
まとめ
口の中が腫れあがって赤くなる口内炎のことをカタル性口内炎といい、口内に傷ができて細菌が侵入した場合に発症します。
辛味や酸味などの刺激がある飲食物や、矯正器具などが口内に傷をつける原因となることもあるでしょう。
抗生物質が含まれた軟膏を塗布したり、トローチをなめたりすることで効果的に治療することができます。