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歯周病や虫歯、事故などが原因で歯を失った場合は、義歯を装着して失った歯を補うことになります。
いくつかの種類がありますが、中でも注目されているのがコーヌスクローネデンチャーという義歯です。
コーヌスクローネデンチャーがどのような義歯なのか、解説します。
コーヌスクローネデンチャーの特徴
コーヌスクローネデンチャーはテレスコープ義歯の一種で、ドイツから入ってきた特殊かつ優れた入れ歯のことです。
コーヌスクローネデンチャーには、保険の入れ歯のようにバネが見えて見た目が悪くなるということがないという特徴があります。
従来の入れ歯のような、歯に引っ掛ける金属のバネは一切使用せず、精巧な茶筒の原理を利用した摩擦力で義歯を固定しているのです。
支台となる歯に内冠を被せて、義歯と一体化した外冠を被せるという二重構造になっていて、摩擦力によって外冠と内冠を密着させ、外れにくくしています。
対応範囲の広さが特徴であり、他のテレスコープ義歯では対応していないケースでも対応できることが多いのです。
コーヌスクローネデンチャーのメリット
コーヌスクローネデンチャーは、支台となる歯に負担がかかるものの、ほかの歯に負担がかかることはないでしょう。
保険の部分入れ歯は、無くなった歯の両隣の歯にバネをかけて固定しますが、支えとなる歯に大きな負担がかかってしまいます。
また、インプラントの場合は他の歯に負担をかけることはありませんが、隣の歯と支えあうことができないため天然歯よりは弱いでしょう。
インプラントは自立しているものの、天然歯と比べればやはり弱いため、他の歯に負担がかかることも多いです。
コーヌスクローネデンチャーは通常の入れ歯とは歯茎となるピンク色の部分の密度が高密度で、精度も高く滑らかになっているため、汚れにくくなっています。
入れ歯が汚れていると、食事の際に細菌が体内に侵入しやすくなるため、誤嚥性肺炎などの原因になることもありますが、コーヌスクローネデンチャーは汚れにくくその心配が少ないことがメリットです。
さらに、バネを使用しないコーヌスクローネデンチャーには、外から見てもわかりづらいため気づかれることが少ないというメリットもあります。
コーヌスクローネデンチャーのデメリット
コーヌスクローネデンチャーで、デメリットと感じることがあるのはどのような点でしょうか?
コーヌスクローネデンチャーの土台となる歯は、虫歯のない健康な歯だったとしても削る必要があります。
また、土台になる歯に装着する内冠と義歯に作られる外冠が隙間なく合わなければしっかり固定されないため、外れやすくなるでしょう。
コーヌスクローネデンチャーは作製することが非常に難しい義歯です。
そのため、他の入れ歯より費用が高額になってしまうというデメリットもあります。
まとめ
コーヌスクローネデンチャーはテレスコープ義歯の一種で、歯を失った場合の選択肢の1つです。
支台となる歯に内冠を被せ、義歯に外冠を一体化させて密着させることで、バネなどを使わずに義歯を固定しています。
支台となる歯にしか負担がかからず、他の歯にダメージを与えることがないのはメリットの1つです。
ただし、費用が他の入れ歯よりも高いなどのデメリットもあるため、よく検討してから治療を受けてください。