歯の色は人に与える印象に大きく影響を与え、白い歯は清潔な印象を与えて黄色い歯は不潔な印象を与えるでしょう。
そもそも歯の色には個人差があるといわれていますが、人によってどのような違いがあるのでしょうか?
歯の色にはどのような個人差があるのか、解説します。
歯の色の個人差とは?
歯の色というのは、よく見ると人によって違いがあるのですが、歯の色の違いはどのような要因によって起こるのでしょうか?
歯の色の違いは、歯の表面を覆うエナメル質や内側の象牙質の色や厚さ、透明度などの違いによって生じます。
歯の最も外側にあるエナメル質は白色ですが半透明であり、内側にある象牙質は黄色っぽい色をしているのです。
エナメル質が厚いほど象牙質の色が透けにくく白く見えるのですが、エナメル質が薄ければ象牙質の色が透けて見え黄色っぽく見える傾向があります。
遺伝や人種によってエナメル質の厚さには違いがあり、厚みの違いによって歯の色も異なるのです。
また、象牙質の色や濃さも人によって異なるため、エナメル質からの透けやすさによっても歯の色は異なります。
加齢に伴いエナメル質が摩耗して薄くなったり象牙質がより黄色くなったりするため、歯が黄ばんで見えることがあるでしょう。
喫煙、コーヒー、お茶などの色素沈着しやすい飲食物を摂取する頻度が高ければ、歯の着色の原因となります。
人種による歯の色の違い
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一般的に、黄人種によって歯のエナメル質の厚さには違いがあり、エナメル質が薄い黄色人種は歯が黄色っぽく見えることが多いでしょう。
一方、欧米人はエナメル質が厚く象牙質の色が透けにくいため、歯が白く見える傾向があります。
歯の色の変化には遺伝的な要因だけではなく、生活習慣や加齢なども影響を与えているのです。
歯の色の変化が気になる場合は、歯科医院で相談して適切な処置を受けることをお勧めします。
まとめ
歯は人によって色が異なるのですが、原因となるのはエナメル質の薄さや透明度、象牙質の色などの違いです。
エナメル質が厚く透明度が低ければ内側の象牙質の色が透けて見えにくいため白く見えるのですが、薄ければ象牙質が透けて見えるため黄ばんで見えてしまいます。
人種によってもエナメル質の厚さは異なり、日本人をはじめとした黄色人種はエナメル質が薄いため、象牙質が透けて黄ばんでいるように見えるのです。