
歯茎から出血した経験をしたことのある人は多いと思いますが、通常であれば出血してもすぐに止まるため、気にしない人も多いでしょう。
しかし、出血がなかなか止まらない場合には、何らかの病気になっている可能性があるため、注意するべきです。
歯茎からの出血が止まらない場合の原因について、解説します。
歯茎の出血の原因の多くは歯周病
歯茎から出血しているとき、原因となるのは多くの場合歯周病です。
歯茎に炎症が起こっているため、出血してしまうのです。
歯周病には、歯茎にだけ炎症が起こる歯肉炎と、さらに悪化して歯槽骨をはじめとした歯周組織全体に炎症が起こっている歯周炎があります。
また、女性の場合、妊娠中に歯茎に炎症が起こることがよくあり、歯茎から出血する人も多いのです。
歯周病によって出血している場合には、きちんと治療を行い、丁寧に歯磨きを続けることで、炎症は軽減され、出血も徐々に減っていきます。
ただし、歯周病の原因となるプラークは徐々に蓄積していくため、出血を防ぐためには歯磨きを丁寧に行わなければなりません。
また、定期的に歯科医院でクリーニングを受けて、歯周病治療も継続する必要があります。
歯周病以外に原因はある?
歯茎からの出血が続いて止まらないのに歯周病ではないという場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?
可能性として考えられるのが、血友病や白血病、壊血病のような血液に関連する病気です。
血液の病気になると、歯茎からの出血が止まりにくくなるだけでなく、歯茎以外の場所からも出血することが多いでしょう。
鼻血が出る、青あざができるなど、全身に症状が出ることも多く、なかなか判断できません。
他にも、がんや糖尿病、心臓病、肝臓病などになったときも、歯茎から出血することがあり、全身にも症状が表れるでしょう。
血液をサラサラにする薬を服用している場合にも、副作用で歯茎からの出血が止まりにくくなることが考えられます。
血圧を下げる薬も同様に出血しやすくなるため、何らかの薬を服用している方は、副作用について確認してください。
ビタミン不足も出血が止まりにくくなる原因です。
それだけでなく、歯茎から出血しやすくなります。
特にビタミンC、D、Kが不足しているときに起こりやすいため、注意が必要です。
頻繁に出血したり血が止まらなかったりする場合には、ビタミンが慢性的に不足している可能性もあるため、一度歯科医院で相談してください。
まとめ
歯茎から一時的に出血することはそう珍しいことではありません。
しかし、中には一度出血するとなかなか止まらないという人がいます。
歯茎からの出血の原因となるのは歯周病が多く、特に重度の歯周病になると出血がなかなか止まらないことがよくあるでしょう。
他にも、血液の病気やがん、糖尿病などが原因となるケースや、ビタミン不足によって出血が止まりにくいケースなどがあります。