
歯にトラブルが発生したり、高齢になったりすると、歯茎が痩せてしまうことがあります。
歯茎が痩せるとさまざまなリスクが生じます。
具体的にどのようなリスクが起こるのか、ご存じでしょうか?
歯茎が痩せること、つまり歯肉退縮がはらむリスクについて解説します。
歯茎が痩せるとどのようなリスクがある?
前述したとおり、歯茎が痩せてしまうことを歯肉退縮といいます。
痩せるとさまざまなリスクが生じてしまうでしょう。
主なリスクとして、審美性の低下、知覚過敏、虫歯のリスク増加、歯のグラつき、歯の抜け落ちなどが考えられます。
また、何もせず放置していると、さらに進行して歯周病が悪化する可能性もあるでしょう。
歯肉退縮が起きると、歯茎が下がり歯根部分が露出してしまいます。
その結果、歯が長く見えて口元の見た目が悪くなるかもしれません。
また、歯根が露出する恐れもあり、その場合には冷たいものや甘いものがしみたり、歯ブラシが当たるだけでも痛くなったりすることがあるでしょう。
さらに、歯茎が下がったことで、歯と歯の間に隙間ができて食べカスが詰まりやすくなり、虫歯になるリスクが高まります。
歯茎が痩せて歯を支える骨や組織が弱くなることで、歯がグラつくようになり、最悪の場合は抜け落ちる可能性もあるのです。
歯茎が痩せる原因が歯周病というケースも珍しくありません。
放置すると歯周病が進行し、歯を失うリスクが高まってしまいます。
また、栄養不足や運動不足、ストレスなども歯肉退縮の原因となるため、生活習慣の改善も重要です。
歯茎が痩せるのを予防する方法は?
歯茎が痩せてしまう歯肉退縮には多くのデメリットがあるため、予防するに越したことはありません。
果たして、どのような予防法があるのでしょうか?
まず重要なのが、適切な歯磨きです。
ただ磨けばよいというわけではなく、歯茎に刺激を与えないように注意してください。
そのうえで、丁寧に汚れを落としましょう。
また、歯周病の早期発見・治療のために定期的に歯科医院を受診し、生活習慣なども改善するのが望ましいです。
さらに、喫煙は歯茎の健康を損なうため、禁煙も重要です。
また、栄養バランスの偏りや睡眠不足、ストレスなども歯茎が痩せる原因となるため、改善する必要があるでしょう。
矯正治療で歯を動かしたときにも歯茎が痩せることもあるため、治療後のケアをしっかり行う必要があります。
歯肉退縮を放置するとさまざまなリスクを招くことになるため、気になる症状があれば早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けましょう。
まとめ
歯茎が痩せる歯肉退縮の原因にはさまざまなものがあります。
特に歯周病のために歯茎が痩せた場合は、放置していると悪化する可能性があるため、注意が必要です。
また、栄養不足やストレス、運動不足などが原因で歯茎が痩せてしまうケースもあります。
さらに、歯茎の痩せがひどくなると歯が抜けてしまうこともあるでしょう。
きちんと予防するためにも、定期検診を受けて原因を早期発見できるようにしておくことも大切です。