顎関節症は、口を開閉する顎の関節に異常が生じる病気です。
口を開閉する際に痛みや音があり、重症化すると口を開けることもできなくなってしまいます。
食事に弊害が出ることもあるなど深刻な症状を引き起こしますが、「しばらく放置していれば治る」と思っている人もいるかもしれません。
顎関節症を放置するデメリットについて解説します。
顎関節症になった場合の対処方法
顎関節症は、大きく口を開けたときに痛みがあることで自覚する人が多い傾向があります。
しかし、反対に口を大きく開けることができなくなることもあります。
発熱したり、顎の関節を動かさないように気をつけたりしていても、痛みがあるという人もいるのです。
症状の一部が当てはまっているだけでも顎関節症と診断されることがあるため、ピンとこない人もいるでしょう。
ちなみに、口を大きく開けると痛みがあり、少ししか開けられなくなった場合には、かなり症状が重いかもしれません。
顎関節症が軽度の場合、マッサージを毎日行うことで症状が改善されることがあります。
歯科医院で様子を見るよう言われたら、マッサージを試してみましょう。
マッサージは顎関節だけではなく、こめかみや首の後ろなどをさすったり、もんだりします。
悪化すると顎変形症になる可能性もある
顎関節症の治療が必要と診断された場合には、できるだけ早い段階で治療を受けてください。
症状が重くなるにつれて治療に時間がかかるようになるため、早く治療を始めた方がよいのです。
顎関節症を放置して悪化すると、顎変形症になってしまうケースもあるため、安易に放置するべきではありません。
顎関節症とは、顎の骨の形状が変化してしまい、顎のバランスが上下で崩れたり形状が異常になってしまったりする病気のことです。
顎関節だけではなく、不正咬合で前歯が出っ張ったりして顔の形が変形したり、顔がゆがんだりしている場合にも顎変形症になります。
悪化すると見た目が悪くなるだけではなく、噛み合わせにずれが生じたり、発音が不明瞭になったりするなどのデメリットも生じます。
顎関節症になったときは、悪化して顎変形症にならないようできるだけ早めに治療を受けましょう。
まとめ
顎関節症になったとき、軽度であれば様子を見るよう言われることがありますが、治療をしない場合にはマッサージをして症状を軽減させましょう。
悪化すると、多くのデメリットがある顎変形症になってしまう恐れがあるため、悪化しないうちに治療を受けることが大切です。
顎変形症は、顎関節症以外の原因でも発症することがあるため、不正咬合や顔のゆがみなどにも注意しましょう。