インプラント治療を受けた後は、生活にさまざまな変化が訪れます。
変化の一つが歯磨きです。
インプラント治療後に歯磨きをする際は、どのような点に気をつければいいのでしょうか?
インプラント治療後の歯磨きの注意点について、解説します。
インプラント治療後は歯磨きが重要
歯を失ったときの治療として人気のあるインプラントは、天然歯の代わりに人工の歯を使用するため、「虫歯にならないから安心だ」と思う人もいるでしょう。
インプラントにすると、確かに虫歯にはなりません。
しかし、天然歯以上に気を使って歯磨きをしなければ、すぐに失われる可能性があるため、油断は禁物です。
インプラントは、しっかりと歯磨きをしなければ歯ぐきに細菌が増えて、インプラント周囲炎になることがあるのです。
インプラント周囲炎は天然歯には起こらない病気で、インプラント体という人工歯根の周囲で発生します。
歯周病に似た病気で、インプラント体を支えている歯槽骨を溶かしてしまうため、インプラントが抜ける原因になってしまいます。
インプラントは一度抜けると再使用ができません。
また、歯を支える骨も不足するため、骨を増やす治療からやり直すことになるでしょう。
歯磨きの注意点
インプラント治療後は注意して歯磨きをしなければなりません。
具体的にどのような点に注意しなくてはならないのでしょうか?
まず、手術の当日は歯磨きやうがいをして、刺激するのを避けてください。
翌日の朝からは磨くことができますが、あまり力をこめないようにしましょう。
抜糸をするまでの間は、十分に注意してやわらかい毛の歯ブラシを使用するなど、刺激を少なくする工夫が必要です。
歯ブラシだけではなく、ワンタフトブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなども活用して、汚れを徹底的に落としてください。
治療をしたところは、歯ブラシを45度の角度に傾けた状態で磨き、意識して歯周ポケット内の汚れを掻き出す必要があるでしょう。
ただし、汚れを完全に落とすのは困難です。
そのため、歯科医院で定期的なメンテナンスを忘れず受けましょう。
まとめ
インプラント治療の後に注意しなければならないのが、インプラント周囲炎です。
インプラントの周囲に歯垢や歯石が溜まることにより発症する可能性があるため、予防のためにも丁寧に磨く必要があります。
特に、歯と歯茎の間の汚れを残さないように気をつけましょう。
ただし、インプラントの手術をした日は傷口にダメージがないよう、歯磨きやうがいなどを避けてください。
抜歯までの間は患部に刺激を与えないよう、柔らかい歯ブラシを使用して磨きましょう。