歯をよく見たときに、白い斑点を発見することがあります。

歯にできる白い斑点をホワイトスポットといいますが、何が原因でできるのでしょうか？

また、どのように治療すればいいのでしょうか？

ホワイトスポットの原因と、治療方法について解説します。

ホワイトスポットの原因は？

歯の表面に白い斑点ができるホワイトスポットは、主に２つの原因によってできるものです。

１つ目の原因は初期虫歯です。

初期虫歯とは、歯が脱灰を起こして徐々に溶け出している状態のことをいいます。

脱灰を起こしたことで生じるホワイトスポットは、よく見えないもののほうが多いです。

しかし、中にははっきりと違いが見えるものもあります。

2つ目の原因はエナメル質形成不全です。

エナメル質形成不全とは、エナメル質が生まれつき生成されにくく、歯が変色してしまう症状のことです。

エナメル質が薄い部分があることから、歯の白さが均一ではない状態となっているため、色ムラができてしまいます。

ホワイトスポットの治療方法は？

ホワイトスポットは、虫歯とは違い、歯を大きく削る必要はありません。

それでは、どのように治療を行うのでしょうか？

まずは歯の再石灰化を促すため、歯の表面にフッ素を塗布するという治療方法を行うことで、ホワイトスポットが治るかもしれません。

また、低粘度のプラスチック素材であるアイコンを用いて、ミネラルが溶けださないようにするという方法もあります。

アイコンでホワイトスポットや初期段階の虫歯を治療するという方法は、最近注目されているのです。

さらに、歯の密度が低い部分にプラスチック素材を塗り重ねる、ダイレクトボンディングでホワイトスポットを治療することもあります。

歯の形状や色味を整えて自然な仕上がりにできる治療方法で、短期間で治療ができ、痛みもあまりありません。

ほかに、歯の表面に薄い板を張り付けるラミネートベニアという治療方法もあり、歯の色を均一にすることができます。

虫歯の初期段階として歯の一部が白くなっている場合には、削って詰め物をするという方法もありますが、削らずに治療することも可能です。

まとめ

ホワイトスポットという、歯が斑点上に白くなっている症状は、初期の虫歯やエナメル質形成不全が原因です。

虫歯のように歯を削って治療する必要はなく、フッ素などを塗布して再石灰化させるだけで治ることもあります。

最近では、注目されているのは、アイコンという低粘度のプラスチックを塗って補強することで治療する方法です。

また、歯に直接プラスチック素材を塗り重ねて色を整える方法などもあります。