フッ素は、歯を丈夫にする効果がある成分として歯医者ではよく使われる成分です。
しかし、ホワイトニングを受ける前にフッ素を使用すると、歯を白くする効果が阻害されるといわれていことをご存じでしょうか?
ホワイトニングとフッ素にはどのような関係があるのか、解説します。
フッ素がホワイトニングを阻害する?
ホワイトニングを受ける前に、歯磨きを行います。
その際に、フッ素が配合された歯磨き粉を使用すると歯が白くなりにくくなるといわれているのです。
フッ素が歯を白くする働きの邪魔になるといわれている理由として、フッ素が持つ働きが挙げられます。
フッ素にはカルシウムと結合しやすいという特徴があります。
結合すると歯を白くする薬剤に対しても抵抗力が高まってしまうのです。
また、フッ素は酸性の成分ですが、口内がアルカリ性だと歯を白くする効果は高くなり、酸性だと効果が薄くなります。
酸性のフッ素を使用した後で歯を白くするための施術を受けてしまうと、十分な効果を発揮しなくなるでしょう。
歯を白くするための薬剤が分解されるとフリーラジカルという成分が発生します。
フリーラジカルは、フッ素と結合しやすい成分なので歯が白くなりません。
フッ素の働きで歯を白くする効果が出にくくなるため、施術を受ける前はフッ素を使用しないように注意しなければなりません。
フッ素を使用するタイミングは?
フッ素には、虫歯予防や資質の強化などの効果がありますが、前述のとおり、ホワイトニングの効果を出にくくしてしまうという問題があります。
ホワイトニングの邪魔にならないためにはタイミングに注意しなければなりません。
施術を受ける前に歯磨きを行う際は、フッ素入りの歯磨き粉を避けてください。
理想としては1週間前から避けるべきです。
フッ素の働きは歯を磨いた瞬間だけではなく、しばらく続くため、効果がなくなったことがはっきりしてから使用しましょう。
なお、施術後にフッ素入りの歯磨き粉を使用しても、歯を白くする効果を阻害されることはありません。
歯を白くするための施術を受けた後にフッ素を使用することで、効果が普段以上に発揮されるでしょう。
まとめ
フッ素は歯磨き粉などに使用されている成分で、歯質を強化する働きなどもあるため歯科医院でも塗布することがあります。
しかし、ホワイトニングの前にフッ素入り歯磨き粉を使用した場合は、カルシウムとフッ素が結合したり、口内を酸性にしたりするため、効果が薄れてしまうのです。
歯を白くする施術の前はフッ素の使用を制限するべきですが、施術が終わってからであればむしろ使用することが推奨されます。