歯並びが悪いままだと、見た目が気になるという人は多いでしょう。
しかし、食べ物を噛む機能などについては、「慣れているから気にしない」という人もいます。
歯並びが悪いまま放置していると機能面に問題があり、肥満の原因にもなるのです。
歯並びと肥満の関係について解説します。
歯並びと肥満の関係は?
同じ量の食事をとっても満腹感が異なることがありますが、少ない量で満腹感を得るにはどうしたらいいのでしょうか?
満腹感には咀嚼の回数が大きく関わっていて、噛む回数が多いほど満腹感を得やすくなるのです。
そのため、よく噛んで食べれば少量でも満腹になります。
しかし、歯並びが悪いと上手く噛むことができず、大きな塊のまま飲み込むことが多くなるのです。
よく噛むことができず、食べた量に対して満腹感も得にくくなります。
その結果、食べる量が増えてしまい、太りやすくなってしまうのです。
また、なるべく噛まずに食べられるものを選ぶ人もいますが、柔らかい食べものには脂肪や糖分が多く含まれていることが多いため、肥満の原因になるでしょう。
歯並びが悪いため、なるべく噛まずに食べようとして早食いになっている場合も、食べ過ぎてしまうことがあり、肥満の原因になります。
矯正治療による肥満の改善効果
矯正治療を受けて歯並びを整えると、肥満の原因を取り除いて肥満になるリスクを抑えることができるでしょう。
噛み合わせを整えることができるため、しっかりと噛んで食事ができるようになり、満腹感を得やすくなります。
早食いも防止することができ、どんな食材も食べられるようになるため、栄養バランスも改善されるでしょう。
噛み合わせが悪いと全身のバランスが崩れ、骨格のゆがみの原因になることもあります。
そのため、歯並びを整えることは、非常に重要なのです。
また、歯並びが改善されるとよく噛めるようになり、唾液の分泌量も増えます。
唾液の持つ働きで虫歯や歯周病を予防でき、口内を清潔に保てるのです。
歯並びが悪い場合は、きちんと整えて噛み合わせを改善することで、さまざまなリスクの予防になります。
まとめ
歯並びと肥満には関係がないと思っている人も少なくないでしょう。
しかし、歯並びが悪ければ食べ物を噛むのが難しくなるため、しっかりと噛み砕くことができません。
大きい状態で飲み込んでしまうことも多く、満腹感を得にくくなるのです。
消化不良を起こすこともあるなど、健康上の問題もあります。
歯並びを整えてしっかりと噛むようになれば、唾液も増え、消化を助けてくれます。
それだけでなく、全身のバランスも整いやすくなるといったメリットもあるのです。