歯並びの悪さは、自律神経失調症に関係があるといわれています。
自律神経失調症とは、自律神経の乱れによって心身にさまざまな不調が起こる病気ですが、歯並びが悪いこととどのような関係があるのでしょうか?
歯並びと自律神経には具体的にどのような関係があるのかを解説します。
自律神経とは?
自律神経とは、身体のさまざまな機能を調整している、無意識化で動く神経システムのことです。
呼吸や血圧、心拍数、消化、血圧などの制御を担う神経で、非常に重要な働きを持っています。
自律神経は交感神経と副交感神経によって構成されていて、交感神経が優位だと活発になり、副交感神経が優位だとリラックスできるのです。
しかし、何らかのきっかけで自律神経が乱れると、自律神経失調症という病気になってしまいます。
過度のストレスやホルモンバランスの乱れが主な原因ですが、他にも歯並びが悪いために発症することもあるのです。
自律神経失調症になると、だるさや耳鳴り、肩こり、頭痛、めまい、動機などの症状が出ることが多く、やる気がなくなったり、うつ症状が出てしまったりすることもあります。
歯並びと自律神経の関係
歯並びと自律神経に深い関係があるのかといえば、特に大きく関わりがあるというわけではありません。
単に原因になることもあるという程度です。
歯並びを整えることで自律神経失調症が治るというのも絶対というわけではありません。
あくまで、歯並びが悪いために発症している場合に限られます。
しかし、歯並びが悪いことで起こる不調の中には、自律神経失調症の原因になるものも少なくありません。
そのため、歯並びを治すことは決して無駄ではないでしょう。
矯正治療を受けると噛み合わせも改善されるため、顎の負担を減らして食事できるようになります。
正しい噛み合わせはパフォーマンスにも影響するため、噛み合わせを治すことでパフォーマンスを向上させることができるのです。
歯並びが悪いと唇の間に隙間ができやすいため、口呼吸になることがありますが、矯正治療で鼻呼吸に改善されます。
まとめ
自律神経は交感神経と副交感神経のことをいい、バランスが崩れることで自律神経失調症になることもあります。
自律神経失調症にはいくつかの原因があります。
歯並びの悪さも原因の1つであるため、治すためには歯並びを整える必要があるかもしれません。
歯並びを整えることで噛み合わせも治り、口呼吸になっている場合は鼻呼吸になるよう促すこともできるため、治療を受けて無駄になることはないでしょう。