歯の色が気になって白くしたいと思った場合には、ホワイトニングを受けるのがおすすめです。
しかし、どんな歯でも効果があるわけではなく、中にはなかなか白くならないものもあります。
ホワイトニングを受けても白くなりにくいには、どのような特徴があるのでしょうか？
具体的にどのような歯なのか解説します。

ホワイトイングを受けても白くなり難い歯は？

ホワイトニングは、歯に薬剤を浸透させて色素を分解し、歯を白くするという施術です。
ただし、どんな歯でも白くできるわけではなく、効果が出にくいこともあります。

白くなりにくい歯の代表的なものは、人工歯です。
詰め物や被せ物、インプラント、ブリッジが該当し、いずれも金属やセラミック、ジルコニアなどでできています。

ホワイトニングで使用する薬剤は天然歯にだけ作用するため、セラミックや金属などでできた人工歯は白くならないのです。

また、金属の被せ物などを装着していると黒ずむことがありますが、やはりホワイトニングでは白くできません。
どうしても黒ずみが気になる場合には、白い詰め物や被せ物などに交換する必要があるでしょう。

天然歯でも、ホワイトニングが難しいものがあります。
代表的なのが、神経を抜いた失活歯です。
代謝が止まっているため、内部が変色した場合にホワイトニングでは効果が出にくい傾向があり、理想的な白さにするのは難しいでしょう。

酸によるダメージやエナメル質形成不全によってエナメル質が薄い歯も、天然歯であるにもかかわらず、ホワイトニングの効果が出にくい傾向があります。

さらに、幼少期の抗生物質の影響によるテトラサイクリン歯も、ホワイトニングの効果が出にくい天然歯の1つです。
内部まで沈着した色素を分解するのが非常に難しいことが理由です。

ほかに、加齢によって変色した歯や白斑、バンディングなどがある歯も、ホワイトニングの施術を受けてもなかなか効果が出ません。

歯の場所による効果の違い

歯のエナメル質が薄い歯の根元部分は、ホワイトニングを受けていても白くなりにくいことに留意しましょう。
また、犬歯は白くなりにくいなど、歯の部位によってはホワイトニング後の仕上がりに差が出る可能性があります。

まとめ

ホワイトニングを受けたとき、人工歯は白くなりません。
そのため、天然歯とは色が異なってしまうでしょう。
他にも、神経を除去した失活歯は代謝が止まっていることから、天然歯であっても白くするのが困難です。
エナメル質が薄い歯やテトラサイクリン歯なども白くなりにくいため、注意しましょう。
また、歯の根元に近い部分はエナメル質が薄く、犬歯なども白くなり難いため、ホワイトニングの仕上がりに差ができやすいことに留意してください。