日本人の芸能人は歯の白い人が多くいます。
しかし、海外の方は芸能人だけでなく、一般の人でも日本人よりも歯が白いように感じるかもしれません。
なぜ日本人と海外の方では歯の色が異なるのでしょうか?
今回はその理由を解説します。
海外の方の歯が白い先天的な理由
日本人と比べて海外の方の歯が白いのは、いくつかの理由があります。
その1つがエナメル質の厚さという、先天的な違いです。
エナメル質とは歯の表面を覆う固い組織のことで、日本をはじめとするアジアに多い黄色人種と、欧米の白人や黒人とでは厚みが異なります。
エナメル質に厚みがあるほど、歯が白く見えやすくなるのです。
黄色人種は白人や黒人と比べてエナメル質が薄いため、黄色く見えやすいでしょう。
エナメル質の内側にある黄色っぽい色合いの象牙質が透けて見えることが理由です。
そのため、歯全体が黄ばんだ印象を与えてしまい、海外の方のように白くは見えないのです。
海外の方の歯が白い後天的な理由
人種の違いという先天的な理由は変えようがありませんが、歯の白さの違いには後天的なものもあります。
それは何かというと、美意識です。
そもそも、海外の方は日本人よりも歯に対する美意識が高いのです。
特にアメリカや韓国、スウェーデンなどでは、白く整った歯が清潔感や健康、信頼感の象徴とされています。
見た目の印象も左右するため、多くの人がホワイトニングを受けています。
また、アメリカではドラッグストアで高濃度のホワイトニング剤が手に入るほどセルフケアが浸透し、歯科医院でホワイトニングを受けるのも一般的です。
背景には歯科治療に保険が適用されないことがあり、虫歯にならないよう予防する意識が高く、日常的なケアに力を入れる人が多いのです。
その一環として、ホワイトニングも当たり前のように行われています。
スウェーデンの場合は19歳までの歯科治療が無料で、歯のケアを怠ると児童虐待とみなされることもあるほど、予防歯科が徹底されているのが特徴です。
韓国は歯磨きを日本の2倍の頻度で行っています。
外出時に歯ブラシを持ち歩く習慣が浸透し、口元の美しさに対する意識が非常に高いため、ホワイトニングを行う人も多いのです。
まとめ
海外の方の歯が日本人と比べて白いのは、先天的な理由と後天的な理由があります。
先天的な理由として挙げられるのは、人種の違いによるエナメル質の厚さの違いです。
後天的な理由は国ごとの美意識の違いがあり、特に欧米では歯の白さが重視される傾向があります。
また、それぞれのお国事情もあるようです。
たとえば、アメリカでは歯科治療に保険が適用されないため日常のケアに力を入れ、スウェーデンでは予防歯科に力を入れています。