ホワイトニングの施術を受けると歯がもろくなるという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
結論から言うと、ホワイトニングによって歯がもろくなるというのは、俗説です。
実際には、歯質が強くなるといわれています。
ホワイトニングで歯質が強くなるというのは本当なのか、解説します。
ホワイトニングで歯が白くなる仕組み
歯を白くするための施術であるホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素などを主成分とする薬剤を使用し、歯に付着した汚れを分解します。
使用される薬剤は洗濯用の漂白剤としても用いられるものです。
そう聞くと歯に悪そうに思えるかもしれませんが、実際には健康を損なうことはありません。
ホワイトニングは表面に付着した汚れを落とすだけでなく、内側まで沈着した汚れを化学的に分解して除去します。
黄ばみなど、歯の色味が気になる人が受ける傾向の強い施術ですが、期待できるのは見た目の改善効果だけではありません。
歯質を強化して歯を健康にする効果にも期待できるのです。
ホワイトニングでなぜ歯質が強くなる?
歯を白くするのと同時に歯質も強くなるといわれても、イメージがつかずピンとこない人もいるでしょう。
歯を白くするだけではなく歯質も強くなるのは、再石灰化の促進に加えて、ミネラルや薬剤に含まれる成分が歯に浸透しやすくなることが理由です。
歯の表面はバイオフィルムやペリクルなどの薄い膜で覆われています。
細菌の塊であるバイオフィルムは有害であり、虫歯や歯周病の原因菌が増殖する原因にもなることから、歯のクリーニングなどを受けて除去することが推奨されるのです。
一方、ペリクルには細菌が含まれていないため、特に害はありません。
歯を刺激から守る重要な役割を持ちますが、歯にフッ素を塗布する際は浸透を妨げることがあるのです。
ホワイトニングで使用する薬剤には歯の表面のバイオフィルムやペリクルなどを除去する働きがあります。
バイオフィルムが除去されて口内環境がよくなるうえに、ぺリクルが剥がれたことから、カルシウムなどのミネラルを歯が取り込みやすい状態になり、再石灰化が促進されるのです。
さらに、ホワイトニングの薬剤にフッ素が含まれている場合には、ペリクルが剥がれたことで浸透しやすくなり、歯質が強化されます。
注意したいのは、ホワイトニングには歯質を強化する直接的な働きがあるわけではない、という点です。
歯質の強化はあくまでも副次的な効果であるため、歯を丈夫にするためにホワイトニングの施術を受けるのは本来の目的から外れています。
また、ペリクルが剥がれることで、ほかに注意しなければならない点もあります。
それは、ミネラルやフッ素以外にもさまざまな物質が浸透しやすくなってしまうということです。
特に、着色汚れが付着しやすくなることに注意してください。
施術を受けてから24時間は、コーヒーや赤ワイン、カレーのような色の濃いものの飲食は避けましょう。
まとめ
ホワイトニングは歯に付着した汚れを薬剤によって分解して除去し、歯を白くする施術です。
使用する薬剤は、過酸化水素や過酸化尿素など漂白剤に使われる成分が主成分となっています。
歯を白くすることが施術の主な目的ですが、薬剤にフッ素の浸透を妨げるバイオフィルムやペリクルなどを除去する働きがあるため、歯質も丈夫にするといわれています。
しかし、あくまでも副次的な効果であり、ホワイトニングによってむき出しの歯になってしまうため、施術後は注意が必要です。