歯並びを整えるための矯正治療にはいくつかの種類があります。
一般的な矯正治療の方法といえばワイヤー矯正ですが、顎顔面矯正という矯正法があるのをご存じでしょうか?
今回は、顎顔面矯正の詳細と、ワイヤー矯正との違いを解説します。
ワイヤー矯正の特徴
矯正治療と聞くと、歯列に金属をつけている状態を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
歯に金属をつけて正しい位置に移動させるのがワイヤー矯正です。
歯にブラケットという金属片を接着し、ワイヤーを通して歯に圧力をかけて動かします。
ワイヤー矯正にはいくつかの種類があります。
歯の表にワイヤーを装着するのが一般的ですが、歯の裏にブラケットやワイヤーを装着するリンガルブラケット、もしくは裏側矯正といった方法もあるのです。
また、ワイヤー矯正は金属製の矯正装置が目立ちやすいことが難点ですが、ブラケットをセラミック製にしたり、白いワイヤーにしたりするなどの方法で目立たなくできます。
ワイヤー矯正は歯を動かす治療であるため、骨格の成長を促すなど骨格を変えることはできません。
主な目的は審美性や機能性を改善することにあり、対象となるのは成長期を過ぎた大人、あるいは骨格が正常に成長している子どもです。
なお、顎の大きさや歯の大きさによっては抜歯が必要になるケースもあります。
顎顔面矯正は何が違う?
顎顔面矯正とは、主に成長期の子どもを対象とした矯正治療で、上顎を中心に顎の骨の成長を促し、歯が並ぶスペースを作ることを目的としています。
成長期の中でも特に重要になるのが10歳頃までで、顎が未発達の場合には顎顔面矯正が必要です。
骨格のバランスを整えて顔の発育を促すための治療ですが、副次的な効果として、鼻腔が広がり鼻呼吸をしやすくなるため、口呼吸やいびきの改善につながります。
矯正治療によって永久歯が生えてきても、抜歯せずに歯列を整えられる可能性が高くなり、後戻りしにくいこともメリットです。
矯正装置は固定式の装置を使用するケースが多いですが、内側に装着するためあまり目立ちません。
一般的なワイヤー矯正は歯並びを整えるために治療を行いますが、顎顔面矯正は成長期の子どもの顎の骨の成長を促すことが目的であるため、同じ矯正治療でも根本的に異なります。
顎顔面矯正は歯並びだけでなく、口呼吸の改善や健康な発育などを促進し、骨格を整えることから後戻りもしにくくなるのです。
まとめ
一般的なワイヤー矯正と顎顔面矯正は、アプローチや目的、対象となる人などさまざまな点で異なるため、同じ矯正治療でも根本的には別の治療といえるでしょう。
歯に圧力をかけて動かし、歯並びを整えるワイヤー矯正は、審美性や機能性を改善するために治療を行います。
一方、顎顔面矯正は、成長期の子どもの顎の発育を促し、歯がきれいに並ぶスペースを確保するために行う治療です。