虫歯や歯周病の治療中に、患者さんが不安やストレスなどから体調を悪くしてしまうことがあります。
そのような万が一の事態に備えるために、健康保険においては「歯科外来診療医療安全対策加算(外安全)」というものがあるのです。
「歯科外来診療医療安全対策加算(外安全)」とはいったい何か、解説します
「歯科外来診療医療安全対策加算(外安全)」とは?
「歯科外来診療医療安全対策加算(外安全)」とは、患者さんが安心して治療を受けられるような体制を整えている場合に加算されるものです。
初診料・再診料に加算できますが、そのためには、歯科医院が医療安全対策(緊急時対応、事故防止体制など)を整備していることを国に届け出なければなりません。
「歯科外来診療医療安全対策加算(外安全)」は、2024年度改定で旧「歯科外来診療環境体制加算(外来環)」から再編・分割されたことで、加算されることになりました。
先述したとおり、加算されるためには、歯科医院が医療安全対策を整備済みであると届け出る必要があります。
ただし、単に届け出ればいいわけではなく、定められた基準をクリアしなければなりません。
具体的には、AEDの設置、医療機関との連携、医療安全研修修了者の配置、インシデント報告・分析体制の整備などが施設基準として求められます。
全ての要件を満たしている医院に限り、算定して加算することが可能です。
「歯科外来診療医療安全対策加算(外安全)」の主な目的は、歯科診療中の体調悪化などの偶発症や医療事故に適切に対応し、患者の安全を確保することにあります。
対象となるのは歯科外来診療の保険診療で、加算される点数は「外安全1」なら初診12点・再診2点、「外安全2」なら初診13点・再診3点です。
既述したとおり、元々は「外来環」というものがありました。
しかし、「外安全」と「歯科外来診療感染対策加算」に分け、より専門的な安全・感染対策が求められるようになったのです。
歯科外来診療医療安全対策加算
歯科外来診療医療安全対策加算を受けている歯科医院は、万が一の事態に備え、患者さんが安心して治療を受けられる環境を整えていることになります。
体調悪化などのトラブルが起きた場合を想定し、きちんと対応できる環境を整えている歯科医院であれば、安心して治療を受けられるでしょう。
なお、歯科医院内の見やすい場所や、歯科医院のHPに掲載されているため、確認をおすすめします。
まとめ
「歯科外来診療医療安全対策加算(外安全)」とは、患者さんが治療中に体調を崩したなど、万が一のトラブル発生に備え、適切な対処が可能な環境を整備している場合に加算できる制度です。
ただし、決められた要件を満たしていなければ加算できません。
歯科外来診療医療安全対策加算については、歯科医院内の見やすい場所や、歯科医院のHPに掲載されているため、確認をおすすめします。