人体で一番の硬さを誇る歯であっても、虫歯や歯周病にかかると驚くほどもろく欠けやすくなります。
健康な時であれば何でもない硬い食べ物も、弱った状態ではあっさり欠けてしまうことがあるのです。
では、実際に歯が欠けてしまった時には、どう対処するのが正解なのでしょうか?
今回は、歯が欠けた際にまず取るべき行動と、その後の対処法を解説します。
歯が欠けてしまったときの対処法
歯は非常に硬い組織で、ほとんどの食事を支障なく楽しめるだけの強度を備えています。
しかし、特定の条件が重なると、ふとした拍子に欠けてしまうこともあるのです。
特に注意したいのが、ポップコーンの不発弾(弾けなかった粒)やせんべい、ナッツ類です。
また、飲み物に入っている氷をガリガリと噛む行為も、局所的に大きな力がかかるため、歯を傷めるリスクが高まります。
しかし、本来の強度を保っている歯であれば、硬い食べ物だけで歯が欠けることはほとんどありません。
いとも簡単に欠けてしまう裏には、必ずと言っていいほど他の原因が隠れています。
例えば、虫歯や歯周病で歯の密度が低下していたり、無意識の歯ぎしりや食いしばりで過度な負荷がかかっていたりする場合です。
煎じ詰めれば 「食べ物の硬さ」は、あくまで最後の一押しに過ぎません。
もしも歯が欠けるトラブルが発生したら、まずは歯科医院を予約してください。
たとえ現時点で痛みがなくても、歯の内部ではダメージが進行している可能性があります。
後々の大きなトラブルを未然に防ぐためにも、できるだけその日のうち、遅くとも数日以内に受診し、適切な処理を受けることが大切です。
さらに、欠けた歯を再利用できる可能性を高めるには、乾燥させないことが鉄則です。
良好なコンディションを維持するためにも、無脂肪牛乳や生理食塩水に浸すか、濡らしたガーゼやラップに包んでからタッパーに入れ、湿度を保ったまま持参しましょう。
また、欠けた部分は非常にデリケートであるため、手や舌で触れないよう注意が必要です。
もし痛みがあれば、市販の痛み止めを服用し、患部を刺激しないように反対側の歯で噛みましょう。
放置するとどうなるのか
欠けた歯を放置すると、露出した神経の炎症を招き、やがて激痛が走るようになります。
また、欠けた隙間から虫歯の原因菌が侵入すると、治療が大がかりになって長びき、大切な歯を残せなくなるかもしれません。
欠けた歯は以前よりもずっともろくなっているため、放っておくとダメージがどんどん広がっていきます。
しかし、範囲が狭いうちなら「コンポジットレジン」という詰め物だけでその日のうちに修復できる場合もあります。
欠けを広げないためにも、早急な受診を心がけましょう。
まとめ
歯が欠けてしまったら、たとえ自覚症状がなくても、迷わずすぐに歯科医院を受診してください。
欠けた歯のかけらを乾燥させないよう保管し、歯科医院に持参しましょう。
そのままにしていると、神経の炎症による激痛や虫歯の悪化を引き起こすだけでなく、欠けた範囲がさらに広がる恐れがあります。
欠けが小さいうちならコンポジットレジンでその日のうちに修復できるケースもあるため、早めの受診が大切です。