いい治療とはどういう治療でしょうか? もちろん一つの虫歯に対して最高の材料を用いて時間をかけて最高の腕をもつ歯科医師が治療をすれば、素晴らしい治療になります。
当院も日々研鑽を積み最先端の治療を学び、そのような治療ができるように努力しています。しかし、歯科治療として素晴らしい治療が、全ての人にとって適した治療とは言えないと思います。 素晴らしい治療というものは、得てして治療期間および費用がかかってきます。もちろんその素晴らしい治療の価値をお伝えし、なるべくそのような治療を受けていただけるように説明することはいたします。 しかし、そこで通院が途絶えてしまい治療を行うことを諦めてしまうことが一番良くないと我々は考えています。
保険の治療はダメな治療だというような風潮も昨今ではよく見受けられます。もちろん、保険の銀歯とセラミックの治療を比べた時に長持ちするのはセラミック治療になると思います。しかし、患者さんが選択した治療をどれだけ長持ちさせるかも重要な我々の仕事です。 いくら高額な治療を行なったとしても、メンテナンスを行わなければ意味がないのです。 とはいえ、保険治療の範囲ではカバーしきれない治療があるのも事実です。 矯正治療は保険の治療ではないですし、インプラントも保険の治療ではありません。患者さんの中には矯正やインプラントを行わなければ救うことができない方もいらっしゃいます。
全て保険の範囲で全て自費の範囲でというように凝り固まった考えをせずに、柔軟に対応していければと考えています。 当院では、10年後20年後今目の前にいる患者さんのお口の中がどうなって行くのかを常に考えて治療を行なっています。 そのためには、まず初診時の資料取りや説明を最重要視しています。 それこそが、総合歯科治療の第一歩であると考えています。