
近年、虫歯になって治療を受けるのではなく、虫歯にならないよう予防する予防歯科を重視する人が増えています。
しかし、予防歯科は単に歯科医院でクリーニングなどを受けるだけではなく、日常生活における習慣を改善することも意識するべきです。
予防歯科の第一歩として、どのように習慣を改善すればいいのかを解説します。
食事の改善点
虫歯になる原因の1つが、食事です。
食べたものが口の中に残っていると、虫歯の原因菌が栄養にして酸を出し、歯を溶かしてしまいます。
だからといって、何も食べないというわけにはいきません。
食後に歯磨きを丁寧にすることで、食べかすなどを残さず洗い流すことができるでしょう。
しかし、食事中にも気をつけなくてはならない点があります。
食事中に気をつける点は、ダラダラ食べないということです。
虫歯菌は、食事中も活動しています。
飲食物に含まれる糖分を栄養として、歯の表面を溶かしていくのです。
テレビなどを見ながら長い時間をかけて食事をすると、少量の糖分でも虫歯菌は活動していくため、食べている間は歯が溶け続けることになります。
防止するためにも、メリハリをつけて食事やおやつを食べましょう。
歯にダメージを与えない
歯にダメージをできるだけ与えないことも、気を付けるべき点です。
力を入れるときは、歯を食いしばります。
また、寝ている間に歯ぎしりをしている人もいるでしょう。
食いしばりや歯ぎしりは、歯に大きな負荷をかけることとなるため、歯にダメージが与えられてしまうのです。
食いしばりや歯ぎしりが続くと、痛みが生じたり歯が擦り減ったりします。
食いしばりなら意識すればやめることができるものの、歯ぎしりは無意識に行っているため、防ぐことができません。
歯ぎしりを防ぐには、専用のマウスピースを利用しましょう。
就寝時に装着することで、歯ぎしりのダメージを防ぐことができます。
マウスピースは、歯科医院で作成できます。
呼吸方法に注意する
呼吸をする時、鼻詰まりなどが原因で口呼吸をする人がいます。
口呼吸をしていると口内が乾燥し、雑菌が繁殖しやすくなるため、虫歯や歯周病の原因菌も増えやすくなります。
唾液には、口内を中性に保ち虫歯菌などが活動しづらい環境を保つ力があります。
しかし、口呼吸をしていると唾液の分泌量が少なくなってしまうのです。
唾液の分泌量を減らさないためにも、鼻呼吸を意識して、自然とできるようにしましょう。
まとめ
虫歯や歯周病を予防する予防歯科について、「歯科医院で施術を受けるだけで大丈夫」だと思っている人もいるでしょう。
しかし、より効果的に予防をするためには自分の生活習慣も改善していかなければならないのです。
改善するべき生活習慣は、食生活と歯ぎしり、食いしばり、呼吸方法などです。
1つずつ、どのようにすればいいのかを確認して、意識して改善しましょう。
難しい場合には、歯科医院で相談してみてください。