幼少期の食生活は、成長してから虫歯になる可能性に大きく影響します。
食事の内容が歯の健康状態と虫歯予防に影響を及ぼすため、気を付けなくてはならないのです。
虫歯予防のためには、どのような食生活をするべきでしょうか?
虫歯になりにくい食生活について、解説します。
食事の内容で気を付けること
日常の食生活で気を付けるべき点として、歯を丈夫にするための食品を摂取することが挙げられます。
チーズやヨーグルト、牛乳などのカルシウムが多く含まれている食べ物を積極的に食べることが大切です。
ヒジキや干しエビ、煮干し、昆布、わかめなどもカルシウムが豊富なので、積極的に食べましょう。
現代人はカルシウム不足になりやすいと言われているので、毎日摂取するように意識してください。
なお、カルシウムを摂るだけではなく、他の栄養素もバランスよく摂取しなくてはいけません。
タンパク質は歯の基礎になります。
ビタミンAはエナメル質に、象牙質にはビタミンCがそれぞれ必要です。
リンには歯を強化するという働きがあります。
摂取するべき食材の中には、子どもが嫌いなものもあるかもしれません。
アレルギーなら無理に食べる必要はありませんが、好き嫌いであれば、食材が見えないように隠したり細かくしたりといった工夫をして、出来るだけ食べさせるようにしてください。
顎の発達のためにも、よく噛んで食べるよう促しましょう。
おやつにも注意しよう
子どもにとって、おやつは嬉しいものです。
あげてはいけない、というわけではありませんが、頻度には気を付けましょう。
子どもが欲しがるたびにおやつをあげていると、口腔内は虫歯になりやすい環境になってしまいます。
したがって、おやつをあげる場合には、時間をきちんと決める必要があります。
また、食べた後は歯磨きをさせ、食べかすを残さず、口の中を酸性にしないよう気を付けてください。
歯磨きが難しい時は、お茶や水を飲ませるだけでも予防になります。
砂糖が多く含まれているチョコレートやクッキー、グミなどは虫歯になりやすいおやつの代表的なものです。
食べる時間が長いキャンディーやケーキ、ドーナツや、歯にくっつきやすいキャラメル、ガムなども虫歯の原因になります。
砂糖が少ないクラッカーやウエハース、すぐに食べられるナッツ類やチーズ、果物、歯につきにくいプリンやヨーグルト、ゼリーなどは、虫歯になりにくいおやつです。
甘味料に砂糖ではなく、虫歯菌の増殖を抑制すると言われているキシリトールを使用しているガムやキャンディー、チョコレートもおすすめです。
まとめ
幼少期の食生活は、成長してから虫歯になる可能性に大きく影響します。
子どもの頃に、虫歯予防となる食事や虫歯になりにくいおやつなどを摂取する機会が多ければ、将来的に虫歯になる可能性が低くなります。
また、食べた後はすぐに歯を磨く習慣をつけることも大切です。
歯磨きが難しい時は、お茶や水を飲んで口の中を洗い流すことも習慣にしてください。