生まれたばかりの子どもの口内には、虫歯菌が存在しません。
3歳までにどれだけの虫歯菌がいるかによって、生涯の虫歯のなりやすさが決まると言われています。
しかし、より効果的に虫歯予防を行うには、生まれる前から予防に取り組むべきです。
マイナス1歳からの虫歯予防について、解説します。
マイナス1歳からの虫歯予防とは?
虫歯の予防は、歯が生えてから始めるものだと思っている人は多いでしょう。
子どもの歯は生後6カ月前後で生え始めますが、虫歯予防は歯が生えてからでは遅いのです。
現在増えているのが、生まれる前から始める虫歯予防です。
お腹の中に宿り始めてからなので、マイナス1歳からといわれている虫歯予防は、どのように行うのでしょうか?
もちろん、お腹の中にいるときは歯もないので、直接何かをするわけではありません。
実は、妊娠中のお母さんが虫歯予防に取り組むことで、お腹の中の子どもにも大きく影響することが、研究からわかっています。
つまり、妊娠中のお母さんが胎児のために虫歯予防を行うのが、マイナス1歳からの虫歯予防になるのです。
お母さんが口腔ケアに取り組むことで、生まれた後の子どもに虫歯の原因となる細菌が少なくなり、虫歯になる可能性が低下します。
マイナス1歳からの虫歯予防の内容は?
お腹に赤ちゃんを宿したお母さんは、マイナス1歳からの虫歯予防のために何をすればいいのでしょうか?
主な予防方法について、解説します。
まず行うべきことが、定期検診です。
虫歯になって歯が溶けてしまうと、もう元には戻りません。
また、歯周病になった場合も、歯周組織が炎症によって破壊されると、自然に治ることはないのです。
特に妊娠中は、ホルモンバランスが乱れて食生活が変化するため、口腔内環境にも影響を及ぼします。
妊娠したら、定期検診をしっかりと受けて虫歯や歯周病を早期に発見して、治療しましょう。
また、定期検診を受けた際にクリーニングも受けて、虫歯や歯周病の原因になるプラークや歯石などを除去してください。
口内の環境はプロバイオティクス製品やキシリトールなどを使用して整えておくようにしましょう。
まとめ
虫歯予防は、通常であれば歯が生えてから行いますが、近年は子どもを宿したお母さんが虫歯予防をすることで子どもの虫歯のリスクを減らす、マイナス1歳からの虫歯予防に取り組む人が増えています。
お母さんが虫歯を予防することで、生まれてきた子どもも虫歯になるリスクが少なくなるのです。
生まれてくる子どものためにも、妊娠したら虫歯予防に取り組みましょう。