矯正治療の中でも特に人気が高いのが、付け外しが可能なマウスピース矯正です。
大人の場合はインビザライン、子どもの場合はプレオルソが代表的でしたが、インビザラインにも子供向けのインビザライン・ファーストが登場しました。
インビザライン・ファーストとプレオルソを比較した場合、治療の効果にどのような違いがあるのか解説します。
インビザライン・ファーストの治療の効果
矯正治療にはさまざまな種類があります。
なぜなら、矯正治療の種類によって、効果が得られる症状が異なるからです。
インビザライン・ファーストも、全ての症状に効果があるというわけではありません。
顎の幅を広げたり、歯の位置を1本単位で改善したりすることに効果を発揮します。
細かく位置を調整できるのが、インビザラインの特徴といえるでしょう。
対応している症状は、上顎前突や下顎前突です。
また、顎の幅を広げる治療にも対応しています。
さらに、上下の顎の成長に関してもコントロールすることが可能です。
インビザライン・ファーストは、成長期の矯正治療でこそ、役立つでしょう。
プレオルソの治療の効果
プレオルソは、単に歯並びを改善するだけではありません。
口の周囲の筋肉を鍛えることや、口呼吸の癖を改善して鼻呼吸を促すことなどに効果を発揮します。
また、嚥下や発音に関して舌の使い方を訓練したり、顎の成長を促したりすることも可能です。
プレオルソは、成長中の子供にだけ対応しているからこそ役立つ治療の効果が豊富です。
特に、子供が口をぽかんと開けていて口呼吸になってしまう症状を改善するために、よく用いられます。
不正咬合や歯列の乱れなどの原因となる口呼吸を改善できるプレオルソは、成長期の子供にぴったりの治療といえるでしょう。
他方、プレオルソは、計画的な顎の幅径拡大や、細かく1本単位で歯を動かすなどの治療には、向いていません。
歯の位置を微調整する必要がある場合は、プレオルソによる治療を終えた後で、インビザライン・ファーストでの治療を行う必要があります。
まとめ
インビザライン・ファーストとプレオルソでは、治療を受けた際の効果に違いがあるため、改善したい症状によって受ける治療を変える必要があります。
インビザライン・ファーストは、歯を1本ずつ動かす精密な治療や、計画的に顎の幅径拡大をしたい場合などに向いています。
プレオルソの場合、細かい治療には向いていないものの、子供の成長に合わせて治療が可能で、口呼吸の改善などにも役立ちます。