虫歯ができた場合には、歯医者で治療を受けなくてはいけません。
しかし、どんなに歯が痛くても、歯医者に行くことを嫌がる子どもは多いでしょう。
歯医者で治療を受けなくてはならないのに、子どもが嫌がるのはどのような理由があるのでしょうか?
子どもが嫌がる主な理由について、解説します。
口内に触れられるのが苦手
子どもが歯医者で治療を受けたくないという理由として、口内を触られるのが苦手という点が挙げられます。
日常生活において、他人に口内を触られることはほとんどないため、気持ち悪く感じるのです。
子どもの口内に他人が触れるケースは、ほかに仕上げ磨きくらいしかありません。
しかし、仕上げ磨きをするのは信頼している家族です。
一方、歯医者で口内に触れるのは歯科医であるため、家族以外に触れられるのを嫌がることもあるでしょう。
また、歯科医は口内に触れる際、ゴム手袋をしています。
ゴム手袋の感触が気持ち悪い、という子どももいるでしょう。
直接口の中に指を入れなくても、器具を使用しているときに口の中や周りに触れて気持ち悪い、と感じる子どももいます。
口の中で何かされていても、自分で見ることができません。
感触だけで想像するしかないため、怖いと思うのです。
また、器具を口の中に入れた時点で、痛くなると思って緊張することもあります。
椅子を倒されて動けなくなるのが怖い
歯科治療では、椅子を倒して口内が見えやすい状態にして治療を行いますが、椅子を倒した状態では自由に動くことができないため、怖がる子どももいます。
拘束されているわけではないのですが、思ったように動けないため嫌がるのです。
歯医者で歯を削り、痛い思いをしたという記憶がある子どもも多いでしょう。
椅子を倒すということは、今から痛いことをされると考えてしまいます。
恐怖から体が固まってしまい、さらに体を動かすことができなくなって怖がることもあるのです。
歯医者に慣れている子どもなら、椅子を倒されても当たり前のことだと考えることができますが、まだ来院回数が少ない場合は、慣れていないうえに前とは違う痛みがあるのではないかと警戒してしまいます。
まとめ
虫歯になったら、歯医者で治療を受けて治さなければ歯はどんどん痛くなってしまいますが、歯の痛み以上に歯医者への恐怖心を抱く子どももいます。
子どもが特に嫌がるのが、口内に手を入れられることと椅子を倒されて自由に動けなくなることで、口内に何かされても見えないことで恐怖を抱くようになります。
以前に治療受けて痛い思いをしたことがあると、椅子を倒されるときに「また痛いことがあるのではないか」と怖がってしまうのです。