子どもを歯医者に連れて行こうとすると、嫌がられることがほとんどでしょう。
すんなり連れて行くことができるケースは非常に少ないのですが、子どもが歯医者を嫌がるのはなぜでしょうか?
子どもが歯医者を嫌がる理由について、解説します。
音やにおいが苦手
「歯医者」と聞くと、歯を削る際の「キーン」という高い音を思い出す人は多いのではないでしょうか。
歯を削る音を聞くだけで恐怖を覚えるという人も多く、子どもにとっては歯医者を嫌がる最大の原因となるでしょう。
歯医者では、タービンという器具を高速回転させ、虫歯になっている歯を削って虫歯を除去します。
タービンの回転音や歯を削る音、さらに治療を受けている人が呻いたり痛がったりする声を聞くことで、子どもは恐怖心を抱いてしまうのです。
また、歯医者では独特の匂いがします。
病院のような消毒液の匂いではなく、歯科治療に使用する薬品の匂いです。
そのため、歯医者に行って匂いを嗅ぐと、前に歯医者で歯を削られたことを思い出すという子どもも少なくありません。
治療に伴う匂いなので、匂いをさせないようにするのは困難でしょう。
雰囲気が苦手
歯医者の雰囲気が苦手という子どもも少なくありません。
治療を受ける際は、自分より大きく、見覚えがない人が周囲を取り囲み、行動について指示をします。
また、隣に歯を削られて痛がっている人がいた場合には、いっそう恐怖心を持ってしまうでしょう。
子どもの目線を想像すると、怖くなるのも仕方がないといえます。
次は自分の番になると考えながら待つうちに、恐怖が強くなってしまうでしょう。
家庭によっては、両親から歯医者は怖いところだと言われている可能性もあります。
普段から脅かされている場所に行くのは、相当怖いものです。
なお、子供が歯医者を嫌がらないよう「痛くない」といってごまかすのはやめたほうがいいでしょう。
嘘をついて、バレた時の方が子どもはショックが大きいのです。
歯科治療を受ける場合には、痛みを感じるケースもあると正直に伝えておきましょう。
まとめ
子どもが歯医者に行くのを嫌がるのは、歯医者で聞こえる音や匂い、雰囲気などが原因ということが多いでしょう。
高速で回転するタービンで歯を削る音や、治療を受けて痛がっている声、歯科医院特有の匂いなどが、恐怖を駆り立てるかもしれません。
また、数人の大人に取り囲まれて治療を受けるため、怖いという子供もいるでしょう。
親が歯医者は怖くない、痛くないと言っていると、子どもの信用を失うこともあるので注意してください。