矯正治療には長い時間がかかりますが、子供の歯並びを矯正する小児矯正では第一期と第二期があるため、第一期が終了した時点でやめようかと考えることは珍しくありません。
第一期の時点でやめてしまうのは、どのようなケースでしょうか?
第一期でやめるケースについて、解説します。
やめざるを得ないケース
小児矯正は、第一期と第二期に分けられていて、成長に合わせて第一期から第二期に移行していくことになりますが、中には第一期でやめてしまうケースもあります。
第一期でやめてしまうのは、どのようなケースでしょうか?
小児矯正を受けている間は、定期的に通院する必要があります。
子供の成長に合わせて矯正器具も調整する必要があるため、毎月通わなくてはならないのですが、仕事の関係などで引っ越す場合は通うのが困難になるでしょう。
親の転勤、子供の留学や進学によって通院する時間が取れなくなったといった理由で、矯正治療をやめてしまうケースがあるのです。
他の歯科医院で治療を続けることもできますが、引き継ぎによって治療費がかさむのは避けられません。
矯正治療には数十万円と高額な治療費がかかるので、治療費の負担が大きくなってしまい治療を断念することもあります。
また、子供が治療を続けたくないと拒否するケースもあります。
第一期の矯正治療だけでも2~3年はかかるため、口内に矯正器具を付けているのが嫌だというケースや、学校などでからかわれて嫌になったというケースもあるのです。
矯正治療が終わるケースもある
第一期の矯正治療を受けて歯並びがよくなったので、もう治療をやめるというケースもあります。
この場合、本当に歯並びが治っているのでしょうか?
第一期の治療は、第二期の治療を前提として前歯の噛み合わせと歯並びを整えるだけの治療です。
一見よくなったように見えるかもしれませんが、あくまでも一時的なものであり、子供の成長に合わせて第二期の治療も受けなければ、いずれ歯並びが悪化するケースがよくあります。
そのため、第一期の治療で歯並びがよくなったように見えても、そこでやめずに第二期の治療を受けることが大切です。
まとめ
矯正治療は、子供にとって面倒に感じることが多い治療です。
そのため、第一期の治療を受けていても途中でやめたい、第二期の治療は受けたくないというケースも多いでしょう。
また、治療費が高額になることや通院が難しくなることから、治療をやめてしまうケースもあります。
第一期だけで歯並びがよくなったという理由でやめる人もいますが、多くの場合治療をやめてから悪化してしまうため、注意が必要です。