マウスピース矯正は、従来の矯正治療よりも矯正装置が目立たず、取り外しもできるため人気があります。
人気の高いマウスピース矯正ですが、矯正治療にはどのくらいの期間がかかるのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
治療にかかる期間の目安について、解説します。
マウスピース治療にかかる期間は?
マウスピース矯正では、現在の歯並びをスキャンして、データを基にシミュレーションを行い、理想的な歯並びを決定します。
データを基に、歯を理想的な位置に少しずつ近づけるようにマウスピースを製作し、何度か交換して歯を移動させていきます。
治療期間は、歯を動かす距離や噛み合わせの状態によって変わります。
短ければ3カ月程度で終わることもありますが、長ければ2年以上かかることもあるでしょう。
マウスピース矯正が短期間で終わるケースは滅多になく、基本的には1年以上かかるものだと思っておいた方がいいでしょう。
治療を始める前に、歯科医に治療期間の目安について確認することをおすすめします。
治療の流れと段階別の時間
マウスピース矯正は、どのように治療を勧めていくのでしょうか?
また、各段階においてかかる時間はどのくらいなのでしょうか?
治療の流れと、それぞれの時間について解説します。
マウスピース矯正では、治療を始める前に、30分ほどかけてカウンセリングを行います。
歯並びで気になることや、口の中の状況、過去の治療歴などを問診票に記入し、口内を撮影して状態を確認していきます。
口の中の状態をより詳しく把握するために、精密検査を行います。
口腔内の写真を撮影のほか、歯型の採取やCT撮影、レントゲン撮影などを行い、適切な治療方法を決定します。
精密検査には、15分から30分ほどかかります。
精密検査で情報を得たら、歯並びの状況や口内の状況について説明し、適切な治療方法を提案します。
治療内容や費用の説明を受けて、治療を行うか決定してください。
また、質問等がある場合も聞きましょう。
マウスピースを作成したら、治療を開始します。
治療には、先述したように3カ月から年以上かかります。
矯正治療中は1~2カ月おきに来院して、クリーニングなどのメンテナンスを受けましょう。
マウスピース矯正が終わった後は、リテーナーを装着して保定します。
保定は、動かした歯が元の場所に戻る後戻りを防ぐために必要です。
様子をみつつ、1年から3年を目安として続けます。
まとめ
マウスピース矯正は、時間をかけてゆっくりと歯を動かすため、すぐには終わりません。
数カ月から年単位で動かしていくため、引っ越しの予定などがある場合は落ち着いてから治療を始めた方がいいでしょう。
治療を始める前は、歯科医が口内の状態や治療方針などを詳しく説明します。
心配なことや分からないことがある場合は、質問して不安や疑問を解消してから治療を始めましょう。