歯と口の健康を守るためには、歯科医院で定期的に検査を受けることが大切です。
検査では、目視で口の状態を確認したり、検査器具を使用したりするのが主ですが、それ以外にもSMTという唾液検査を行うことがあります。
SMTというのは、いったいどのような検査なのでしょうか?
具体的な内容と、検査の流れについて解説します。
SMTとは
SMTは、Salivary Multi Testの頭文字を繋げたもので、唾液によって様々な項目を検査することを目的とし、一般的には唾液検査と呼ばれています。
唾液は歯を守って虫歯を防ぐ働きがあるため、虫歯予防に重要です。
SMTでは、唾液の質や量などを検査します。
それ以外にも口内の虫歯菌の種類や量、口腔内の清潔度、歯と歯茎の健康も分かるのです。
検査は、自分に合ったケア方法を知ることを目的として行います。
唾液検査で判明する数値は、人によって大きな違いがあります。
したがって、虫歯や歯周病になる可能性もまさに十人十色です。
予防のための最適なケアも、本人に合わせた方法で行わなければ効果が薄くなってしまいます。
唾液に含まれている成分や検査で菌の数を把握することで、それぞれに適した予防方法を提案できます。
唾液検査をすることで、効果的に予防できるようになるのです。
SMTの検査の流れ
唾液検査は、難しいものではありません。
3つのステップだけで完了するので、すぐに終わります。
1度検査することで、6つの項目が測定可能です。
まず、専用の洗口吐出液を口に入れて、10秒間軽く洗口して口全体にいきわたるようにします。
洗口吐出液を試験紙に点着すれば、準備は完了です。
点着した試験紙を専用機器にセットして、測定を開始します。
結果は、測定を開始してから数分で出ます。
結果シートに歯の健康状態や口腔清潔度、歯茎の健康状態などの測定項目を記載して、完了です。
結果を基にして、適した予防方法などの提案を行います。
測定の結果、一部の項目が突出して多い、もしくは少ない場合は、一般的なケアでは不十分なこともあるでしょう。
市販のケア用品は、症状が軽度で標準的なケースであれば効果を発揮しやすいものです。
しかし、一部の測定結果が大きく基準から外れていた場合は、期待するような効果が出ないなことも多いため、歯科医院で提案された予防方法を実施することをおすすめします。
まとめ
SMT(唾液検査)は、口腔内の状態を把握して適切な虫歯や歯周病の予防方法を把握するために重要な検査です。
検査を受ける前から予防しているものの、あまり効果が無かったという人には特に向いている検査といえます。
検査を受けることで、予防が効果を発揮しなかった理由も把握できるでしょう。
虫歯や歯周病を効果的に予防したい方は、一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。