歯科医院で治療や検診を受けた時に、ブラッシング指導を受けることがあります。
しかし、大人になってからブラッシングの仕方について指摘されても、「自分はしっかり磨けているはずだ」と思い、重要性に気づかない人もいるでしょう。
実は、ブラッシング指導には大きな意味があるのです。
なぜ重要なのか、解説します。
ブラッシング指導とは何?
ほとんどの人が、子どもの頃に親から歯の磨き方を教えてもらうのではないでしょうか?
その後、成長するにつれて自分なりの磨き方へと変化していきます。
しかし、成長につれて磨き方がいい加減になってしまい、汚れをしっかりと落とすことができなくなる人もいます。
いくら時間をかけて磨いていても、磨き方が間違っているといつまでも汚れは落ちません。
歯科医院では、磨き残しがある場合に汚れを落とすことができるように、ブラッシング指導で正しい磨き方を教えてくれます。
歯科医院でブラッシング指導を受けたことがある人は、全体の7割にも及びます。
大人だからといってきちんと磨くことができているとは限らず、間違った磨き方をしている人もいるので、ブラッシング指導で正しい磨き方を覚えた方がいいのです。
自己流で歯を磨いている人の多くは、歯冠部についている歯垢を落としきることができていません。
通常は60%程度しか落とすことができず、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用しても、80%程度しか汚れは落ちていないのです。
ブラッシング指導の内容について
歯科医院で受けるブラッシング指導では、まず普段の磨き方についてチェックをします。
歯ブラシを当てる位置や強く圧迫していないか、などの項目をチェックして、薬品を使って残っている汚れに色を付け、磨き残しを「見える化」します。
続いて、歯の模型を使用して適切な磨き方を指導します。
模型を使い、歯ブラシの持ち方や歯に当てる角度、歯ブラシの動かし方などを見せていくのです。
また、デンタルフロスや歯間ブラシなどの使い方についても指導します。
磨き方を指導したら、実際に磨いてみます。
歯ブラシの角度や力加減など視覚では把握しにくいポイントを、指導内容に従って調整するのです。
最後に、しっかりと歯磨きができて汚れが残っていないか、歯肉に腫れなどがないかをチェックして、指導は終了します。
もし、きちんと磨けていないところがあれば、再度指導を受ける必要があるでしょう。
まとめ
歯科医院でブラッシング指導を行うのは、歯をしっかりと磨くことができていない人にきちんと歯を磨いてもらうためです。
自分ではきちんと磨いているつもりでも、実は汚れが残っていることも多いため、指導が必要と判断された場合は正しい磨き方を教えてもらいましょう。
また、歯間ブラシやデンタルフロスはどう使えばいいかわからないという場合も、一緒に教えてもらうことをおすすめします。